2009年4月30日木曜日

『風』

4/30(木)
 今月は、きょうで最後。  明日からは、ゴールデンウイークが始まる皐月となります。  いくつになっても、なんとなく心ウキウキと感じます。


 道新の『卓上四季』は、わたしにとっていつも気になる内容のコラムが掲載されます。  どういう人達(論説委員)が執筆しているのか興味津々でいたところ、 各論説委員が道新の朝刊に『風』というオピニオン記事を署名入りで書くことに決まったという報道があったので、期待していました。



 27日の『風』は、浜田 稔氏の 「避けられる死」ならば という自殺を扱った記事でした。  自殺の名所 福井県の東尋坊で自殺防止活動に取り組んでいるNPO法人「心に響く文集・編集局」代表の茂(しげ) 幸雄さんを取り上げています。  この五年間で、180人以上の自殺志願者を保護したそうです。  その数は、そこで昨年までの五年間で自殺した人の数(109人)より多いとのことです。  全国的にみると、自殺者は十一年連続で年間三万人を超えています。  

 茂さんには、苦い経験がありました。  地元警察署の副署長の時、二人連れのお年寄りを保護したそうですが、引き継いだ自治体で、次々とたらいまわしにされ、結局 命を絶ってしまったという事件です。 それが今の活動につながっているそうです。  今後、全国の同じ活動をしている団体とネットワークをつくりたいと意欲的です。  もちろん、行政・自治体・地域等こぞって連携し、対策を講じなければならないと思います。

 "自らの自由意思で死を選びとったようでいて、実はその選択肢しかない立場に追い込まれている。 それが自殺志願者の置かれている状況ではないか。 とすれば、自殺は「避けられる死」である” というのが、『風』で主張したかったことです ネ