2009年4月12日日曜日

かゆみ


4/12(日)

今週になって、花粉症の症状に悩まされて来院する患者さんが目立ちます。  道南には杉の木が多いためか、スギ花粉症です。


皮膚が乾燥した時の かゆみ は、とてもつらい症状です。  順天堂大学の高森建二先生の文献を紹介します。  乾燥した皮膚とかゆみの発生メカニズムを見てみましょう。  乾燥すると、いわゆる皮膚のひびわれがおきて、C繊維も表皮の中まで伸びていますね。  かゆみは、伸びたC繊維が外部刺激を直接受けて起こる場合と、C繊維から放出された物質が肥満細胞を介してヒスタミンを放出し、それがC繊維を刺激するという回路を形成して起こる場合があります。



 よって治療は、十分な保湿・抗ヒスタミン剤・掻かない の三点に尽きます。 薬は病院に相談し、あとは日常生活での注意が必要です。  

 1、室内の湿度を60%程度に維持する

 2、下着・衣類は木綿・絹などにする

 3、入浴では、熱いお湯につからず、長湯をしない。 石鹸でゴシゴシ洗わない。 入浴後は5~10     分以内に保湿剤を塗る

 4、ヒスタミンを含有する食物(ホウレンソウ、タケノコ、ゴボウ、里芋など)、ヒスタミンの分泌を誘発    する食物(トマト、イチゴ、チョコレートなど)を控える

 5、辛い食物の食べすぎ

 6、お酒の飲み過ぎ

 さいごに、「薬剤性のかゆみ」もあるので、病院でよく相談してください ネ

 (文献: デルマ倶楽部Vol、8 No,1;かゆみの話題 高森建二)