2010年8月31日火曜日

8月最終の日

福島「なご美会」の池田龍夫さんの作品
8月も最終日というものの、今日も30度近い暑さでした。 

町内でも熱中症が心配される状況です。 ニュースに寄りますと、東京では年間の連続真夏日の更新が確実とも言われているようで、日本中猛暑の中にすっぽり入っていると言うことです。ここ北国でもエアコンの需要が年々増してくることでしょう。 


今日、その酷暑の中にある名古屋から、わたしの大学時代の同級生が町とのある打ち合わせのためにやってきました。 2年後に改定される介護保険制度の中の「介護予防」について、これから町内の高齢者を対象者としたアンケートなどを実施していく上での内容をつめる懇談ということのようです。

彼は、名古屋にある独立行政法人の医療研究センターの所長をしています。 夕方から彼を囲んで懇親会を設け、そのなかで介護保険などに関する様々なことについても話しを聞くことができ、有意義なひと時をもつことができました。 そのなかで印象に残ったひとつは、日本人は確固とした「死生観」というものを持っているのだろうかという話でした。 

介護を行っていく上で、患者さんが徐々に体力を落としていくと、まず移動(歩行)で介護が必要になってきます。 自力歩行出来ていた時より2倍の介護量がいることになります。 次に、排泄での介護が必要になってきますと、さらに2倍の介護量が要ることになります。 さらに、摂食(食べられなくなる)での介護が必要になると、さらに2倍量の介護が求められてくるそうです。 

結局、移動で2倍排泄介護になると4倍摂食介護になると8倍の介護量が必要になるという訳です。 そこで問題になることといいますと、食べられなくなった場合(ムセて飲み込めなくなる)に、栄養を摂る手段をとるのか、または自然な経過をとって看ていくことを選ぶのかということです。 摂食介護が必要な患者さんは、いわゆる寝たきりの人が多く、介護度5のことが多いんです。 ムセて飲み込めないと誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)という感染症がほとんどの人に起こります。 

栄養を摂るために「胃ろう」という胃に小さな穴をあけ、そこにチューブを通して液体栄養を送り込むという方法をとるかどうかということが、よく議論されることがあります。 看ている家族にすれば、どんな状態でも生きていて欲しいと願うことももっともなことです。 

一方、寝たきりの人にとっての、人としての「尊厳」は、という問いかけのあることも事実です。 色々な考え方があっていいと思いますが、「人の最期はいかにあるのか?」という命題について、日頃から話し合い、考えておいた方がいいのではないだろうかという感想です。 

このことは、何も介護分野だけでなく、移植の分野にも通じる話なのです。 臓器移植法が改正されてから、日本でも今まで以上に臓器提供者が増えている昨今です。 

人としての「尊厳」を重んじる生き方が、人の心を救ってくれるということでしょう カ

2010年8月30日月曜日

富士山のイメージ

飛行機から見る富士山
今日の暑さは尋常ではなかった。 8月も終わるという頃になって、ここ福島町でも28度~29度の外気温が続いています。 風もほとんど吹かない無風状態の室内は、もっと室温が上がっていたことでしょう。

オガクリでは、外来待合や診察室はクーラーが利いているが、昼食のために二階へ上がっていこうと階段を数段登っただけで、熱気が体中を取り巻いていっきに頭がホア~ンという感じに陥ります。

昼食もほどほどに階下の方へ避難です。 熱中症がほんとうに心配されました。

ところで、今日は「富士山測候所記念日」だそうです。 明治28年(1895)の今日、気象学者で大日本気象学会員の野中至さんが私財を投じて富士山頂の測候所の工事の完成を中央気象台に連絡してきたことに由来して名づけられたと言います。  

富士山のイメージは、その頂に常にをいただいている写真を思い出すので、今日のような残暑の厳しい時ほどピッタリという訳です。 そうですよ ネ

2010年8月29日日曜日

福島町のお宝

吉野教会の円空作の観音像
福島町教育委員会によると、9月17,18日の両日福祉センターロビーにおいて、町内にある「3っつのお宝」の一般公開を行うということです。

その3っつとは、宮歌村文書・円空仏・獅子頭の文化財のことで、宮歌八幡神社の「宮歌村文書」は道の有形文化財、吉野教会の「円空仏」と福島大神宮の「獅子頭」は町の有形文化財となっています。

わたしが研究している「円空仏」の一般公開は、私が福島町に来てから初めてだと思いますから、20年以上は経っているはずです。 少し傷んでいるところがあると聞いてますから、どんな保存状態か心配です。

これを機に、町内のみなさまに円空さんの魅力について知ってもらいたいです ネ

2010年8月28日土曜日

健康だより第15号

今月は、『骨は老化する』と題して、骨粗鬆症のお話をしています。 お年寄りだけの病気ではなく、子どもから若い年代の頃からの生活習慣が関係している病気であることをしっかり認識して欲しいものです。 骨折をしてしまうと、特に大腿骨(足)の場合は寝たきりになってしまうことが一番心配されます。

がんの話は、検診を受けたことによるメリット・デメッリトについて、簡単に述べてみました。 
早期発見・早期治療に繋がる検診のメリットの面ばかり強調されているものの、その反面がんが見つかったことによる不利益のことも時々見られるからです。

検診そのものの不要論を訴えて本を出している先生もいます。統計学の面から死亡率の減少に関与する検診項目が最も信頼のおける検診だと理解できますが、だからと言って「胃ガン検診」は胃のレントゲン検査(バリウムを飲む)だけが唯一認められた検診方法だということには抵抗があります!

胃カメラ検査、ピロリ菌感染の有無の検査、胃の萎縮状態を調べる検査など、胃がんの発生原因を突き止めることから開発された検査方法を組み合わせた「新しい胃がん検診」法も実施し始めてもいいのではないでしょう カ

サマーキャンパス

9月5日(日)に『健康フェスティバル』が開催されます。

今年のテーマである「早寝・早起き・朝ごはん」に関する実践プログラムとして夏休み期間中に福島町の吉岡小学校の生徒さん達を対象に『サマーキャンパス』が行なわれました。 その実践報告をフェスティバルで発表してくれることになって準備を進めている吉岡小学校の加藤教頭先生に会ってお話を聞くことができました。

夏休みの終わる三日前から実施した『サマーキャンパス』に、最初の申し込みは4名程でした。 ある父兄に聞いてみると、参加したかったが、休みの期間中のしかもお盆の最中なので・・・と、言葉を濁していました。 実施する期間が休みの開始早々の方が良かったのではないだろうかと、教頭先生に問うと、休みの終了間際の方が二学期が始まってから順調な滑り出しができるので、良いんですとのことでした。

実際にキャンパスが行われると、途中からでも参加する小学生が増えてきたそうで、その効果はあったようです。 詳しいことは、9月5日の『健フェス』のなかで発表されます。 楽しみです ネ

お祭り

いよいよ「お祭り」の季節がやってきます。
今年は9月11日(土)と12日(日)の両日が、各町内の山車が祭り運行する日です。

本来の「福島大神宮の例大祭」は、9月16日と決められていたのですが、神輿渡御(町内巡行)・祭礼行列に参加できる人数がなかなか確保できなくなったため、本祭は9月16日に行うが、町内巡行の行列と各町内の山車運行は昨年から9月第2週目の土曜日と日曜日に行うことに変更されました。

わたしの住んでいる吉田町町内会も例外ではなく、毎年となり街の本町町内会とともに『泰平山』という山車を祭りで運行してきてましたが、年々参加できる人数が減ってきているため、2町内会による山車の運行は難しくなっていました。 そこで、山車を運行しない他の町内会の人達にも踊り手や山車の引き手としての参加を広く呼びかけて、『泰平山』が毎年例大祭の町内巡行に参加できるように『泰平山実行委員会』を一昨年立ち上げました。

その第二回実行委員会の会議が行われ、二日間の各々の役割分担が決められました。 

“まつりの心は人の心を潤す”  今年は宵宮祭(9月10日)で奏上舞われる松前神楽を見物したいです ネ

2010年8月21日土曜日

がん検診の呼びかけ


暑い日が続いてます。 
ここ道南でも、熱中症にかかる人がでています。
お年寄りだけでなく、汗を拭きふき野外で仕事を長時間している年代の方々にも発症し来院しています。  まだまだ、残暑厳しいです!

町では、以前「がん検診を受けましょう!!」を合言葉に、タオルを配布してました。

「胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がん」の4つのがんは、がん検診に適したものです。 この機会に、積極的に受診して下さい。

『健康フェスティバル』でも呼びかけます ヨ

2010年8月20日金曜日

健康フェスティバル ’10

今年の『健康フェスティバル』のポスターが出来上がり、町内の要所要所に貼られているため、もうそんな季節になったんだな~と思う町民もいるようです。

今年で 11回目を迎える町民による町民のための会となりました。 

「早寝・早起き・朝ごはん」をメインテーマに、子どもから大人まで生活リズムを付けるためには、しっかりと朝食を摂ることを決議する必要があります。

きっと期待できるフェスティバルになるものと思っていますが、一人でも多くの来場者をお待ちしております。 朝6時からの「早朝ウォーキング」への参加も、よろしく ネ

2010年8月17日火曜日

教育絵手紙in苫小牧

札幌北高の神原秀紀先生から夏休み期間中にメールが入っていました。 が、メールの開封がすっかり遅くなって、今日拝見しました。  ごめんなさい。

メールの内容は、来月9月26日(日)に苫小牧市で「教育絵手紙で作る豊かな時間」と題した講演会と絵手紙の展示会を開催するというものです。

そのポスターが出来上がり、「オガクリ」でもアップしていいですよという許可を頂きました。 

神原先生は、今年の第59回読売教育賞を授与された(オガクリ7月7日号)ばかりで、今もっとも旬な先生です。 その中で、対話の重要性を強調されています。

「人の育ちと成長に対話は欠かせない」と結論し、自らの意見を述べています。  先生の言う対話とは、相手に対峙した時だけでなく、それ以前の思考段階の時のものまでひっくるめているところがユニークだと感心しました。 

自分の気持ちを表にあらわす時、その表現方法が言葉以外の音楽や絵や書などの作品などの場合、完成までに己の中で多くの「対話」をしているはずだと言います。

わたし達も、実際に「絵手紙」を描き上げようとすると、じつに多くのこと(対話)をしているのに気がつかされます。 体験してみなければ理解できないことかも知れませんが、絵手紙の場合は、できあがったもの(作品)を郵送する相手を念頭に入れて描くわけで、何段階もの対話を楽しんでいるんだと考えた方が良いのでしょう。  先生は、まったく良い所に着眼したものだと思います。

9月の講演会&展示会が成功することを祈念しております。
ポスターの「ばあちゃん…ありがとう…少しきついけど頑張ってます」って、いいです ネ

2010年8月16日月曜日

終戦記念日

昨日は、65回目の「終戦記念日」でした。

いろいろな「想い」があるはずだが、戦後生まれの世代のためか少し平和ボケとなっているみたい。

4月から始まったNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」を毎朝欠かさず観ています。 マンガ家の水木茂の奥さんが主人公で、「しる」のゲを取って、「ゲゲゲ・・・」としたこともドラマの放送の中で知りました。 

その水木さんは、南方へ戦争に行って、左腕を切断する被害を受けたが、持ち前の明るさと何事にも一生懸命で几帳面な性格によって、「怪奇漫画」というある種のジャンルを築き上げることに成功しましたという話です。 左腕を失っても、本当にしっかりとした仕事をしてきたわけで、頭が下がる思いです。 

彼は、戦争というものを引きずっていないように今までは描かれていますが、これからの展開はいかに・・・というところです ネ

2010年8月14日土曜日

41福中同期会

昨夜は、6時開宴に合わせて集合写真を撮り、福原発起人代表の挨拶で「福中41期同期会」が始まりました。 顔と名前が一致しない級友もいて、途中から自己紹介をすることになりました。

それぞれの想いを語ると本当に話が尽きないもので、アッという間に15歳までタイムスリップしてしまいました。 外見は大いに変わっていても、田舎ことばで話すことは懐かしい事ばかりです。 

ただ、今までに10数名の故人がいることを聞き、自分の年齢(年代)のことをかなり意識してしまいました。 

その後宴会となり、昔むかしの話に花が咲き、花火の打ち上げを観ながら夜も更けて、二次会へと移っていきました。  幹事のみなさんに感謝です。

同級生って、いくつになっても素のままで話あえる ネ

2010年8月12日木曜日

過疎地域自立促進特別措置法(新法)

今年の4月から「過疎地域自立促進特別措置法」の一部が改正され、施行されています。 その改正理由が次のようになっています。 

過疎地域自立促進特別措置法の…、その有効期限を平成28年3月31日まで延長するとともに、過疎地域の要件を追加するほか、過疎地域自立促進のための地方債の対象経費として過疎地域における地域医療の確保住民の日常的な移動のための交通手段の確保、集落の維持及び活性化等の事業の実施に要する経費を追加する等の必要がある。これが…理由である


第174回衆議院での議員立法として提出・承認されたようです。 賛成は民主党の鈴木寛議員ということを、あるブログで知りました。


過疎地域の指定要件の緩和で、小樽市と浦河、羅臼が過疎指定を受け、その結果道内では143の市町村が「過疎地域」と指定されたことになります。


なぜ、ここに新法のことなどと思うかも知れませんが、今年3月の道医師会の第133回定時代議員会において、わたしが個人質問をしたことに関係するかも知れないからです。 


地域医療における患者さんの通院費への手当てについてという質問をしましたところ、それに対し、道医の宮本副会長の答弁の中で新法の話が出てきていたからです。 過疎地域の医療と住民の交通手段の確保という点から、近隣町村の行政への働きかけ次第では通院費や交通アクセスに関して新しい展開が見えてくるかもしれないということでしょうか?


地域医療の現状は、医師不足はあるものの、医療側・患者側・行政側三者の関係も忘れてはならない要素です。 人間が行う「医療」という限りある行為のことを、みんなでもっともっと普段から話合わなければならないのではないだろうか。


檜山の江差町に、「南桧山の医療を考える草の根の会」という住民参加の医療を考える会があります。 その運営は、大変だけれどもやりがいがあると、江差町の大城忠先生に伺ったことがあります。 地域の医療をみんなで守っていこうという気運が患者側にもあれば、すこしはコンビニ受診も減るでしょうし、医者の疲弊も緩和されることでしょう ネ 

2010年8月10日火曜日

岐阜からの手紙

今日、こんなにも早く思いがけない手紙が届くなんて、驚いています。 

今年5月の下旬に、青森県津軽半島の松前街道沿いに点在して安置されている「円空仏」を訪ねました。  三厩村の義経寺を訪ねた時、その境内にある土産物店の店主 牧野勉さんと知り合いになり、5月24日のブログに「歴史探訪ー2」として書きました。

その後、今年の町史研の会報「永」が出来上がったので一部送り、円空さんと河島英五の関係についての質問をしたところ、牧野さんから 「円空さんのことを調べているなら、2年前に岐阜から、ここ龍馬山の義経寺龍馬店に訪ねてきた 樋口正さんという人がいます。 そうとう円空さんにくわしいようでした。 連絡すればきっと色々教えてくれますよ」 という会報のお礼を兼ねてのお話しをいただきました。

そうは言うものの、すぐ手紙を出していいものかどうか永らく悩みました。 樋口さんは、岐阜県羽島市の教育委員会の職員という情報は得ているものの、何となく月日が過ぎてしまいました。 

今月の初めになって、やっと決心をして会報「永」の8号に書いた拙文を少し手直しをして同封しながら、河島英五とのことを質問しました。

その返事の手紙が、冒頭の思いがけない手紙のことなんです。  本当に、すぐ返事を下さったという感じの直筆のこころ温まるものです。  樋口さんでも、河島さんのことは初めてらしく、次に円空研究の第一人者と言われる名古屋市在住の 小島悌次さんを紹介しますと書いてあります。 

何と言うことでしょう! 小島悌次さんは全国組織の「円空学会」の常任理事の肩書を持っている方です。  その見ず知らずの方に、手紙を差し出すなんて・・・。  また、幾日の月日を数えることになるのでしょう カ

(写真は、樋口さんから同封されたH22年3月16日付け中日スポーツの「円空仏」の記事)

2010年8月9日月曜日

絵馬(2)

8月7日のブログに、町内の月崎神社に明治時代に奉納された71枚の「絵馬」が飾られているという話を書きました。 

その絵馬の多くが「船絵馬」で、北前船の図柄ではないだろうということも書きました。

ところが、インターネットで「絵馬」を検索してみると、面白いことが判りました。  江戸時代の半ばから明治・大正にかけて「夢楽洞万司」の雅号を受け継ぐ歴代の町絵師が営む『夢楽洞』と呼ばれる工房が福井城下にありました。  この工房の人気商品のひとつが絵馬で、江戸時代の半ばから幕末・明治初期にかけて大流行したそうです。  越前を中心に、加賀や能登、越中地方に今でもたくさん残っているそうで、当時旅のみやげなどに人々が買い求め、町や村の堂・社に奉納した(奉納絵馬)ようです。

その船絵馬を現代に甦らせたのは、福井市にある有限会社「繪馬洞」です。 舟の他に、万司天神や武者姿のものなどあって、色彩などは江戸時代とまったく同じです。 そこで作っている「北前船絵馬」と名付けられた絵馬が右上のものです。 金額は30万円です。

今回、月崎神社に飾られた船絵馬の多くのデザインは、良く見ると「夢楽洞」のものとほぼ同じであることが判ります。 右下が月崎神社の絵馬です。

大量に出回っていた絵馬を、北陸地方に旅をした時に買い求めたかどうかは解らないが、おそらく網元に出入りしていた商人を介して流行作品を手に入れ、豊漁祈願や海上安全を願って地元神社へ奉納したと考えられるでしょう。

それにしても、朝日の位置、左向きの船首、帆の張り具合など色彩も含めて良く復元したものです ネ~

2010年8月8日日曜日

立秋

今日はもう立秋です。 夏至と秋分のちょうど中間にあたります。

と言っても暦の上の話で、北海道でも気温30度を記録する日が続いていて一番暑い夏が続きます。 暑中見舞いというハガキを出そうかと思いますが、今日からは「残暑見舞い」という挨拶文やハガキの文面になります。 

そんな今日、わたしは「日曜当番」といって福島町では毎月一回巡ってくる休日の救急患者のための診療をしていました。  この制度は、日曜日や休日の救急を要する患者発生のためにと、北海道医師会が全道各地の医師会に働きかけて実現しているもので、その地区の医療体制をしっかり堅持しようというわけです。  今、各地で起こっている地域の医療崩壊と言われる状況を善処しようとする医師達の献身的な活動によって成り立っている制度なのです。

今日は、暑さの為、3名の「熱中症」患者が昼すぎから来院しました。 昨年は、こんなに多くの熱中症患者はいなっかったと思います。 

まだまだ暑い日が続きますので、「残暑見舞い」で、若い方でも十分に気を付けて下さい ネ


2010年8月7日土曜日

絵馬


「町史研究会」の野外活動として、町内の月崎地区にある「月崎神社」を訪ねました。  

その神社の管理をしているKさんは、昨年の11月頃から何度も何度もある夢に悩まされたそうです。 「暗い所に居るので早く出してくれ」と夢の中で訴えられたそうです。 たぶん神社に関係することだと決め込んだKさんが本殿内を探してみると、ダンボール箱に納められたたくさんの絵馬を発見できたというわけです。 

79枚が見つかったが、その内71枚が比較的形状が保たれていたため、それらを最近本殿内に掲げたと言う情報が入った。、 その見学をするために会員11名が猛暑(30度以上)にもかかわらず神社に集まったという訳です。

上の「絵馬」が、一番大きいもので、縦58cm横77cmの「船絵馬」です。 絵馬の絵柄の種類は、この「船」の他、「馬」、「武者姿」の三種です。 一番多い種類は、「船」です。 

この絵は、北前船ではなく、奉納した人々の名前(花田傳七さんなど)を見ると、この地で、にしん漁に携わり、留萌・苫前などで漁をしていた親方たちが豊漁祈願、海上安全を祈願して奉納したものであろうと思われます。 今回の絵馬は、板に直に絵を描いたものではなく、あらかじめ紙に基本となるある程度の絵が描きこんである額縁画に、願主の名前や船の帆に黒く太い棒線を目印ででもあるかのように後から書きいれています。 ですから、デザインはほとんど同じです。

しかし、これらの絵馬は多くは明治前半年に神社に奉納されたもので、福島でも名だたる親方ばかりですから、おそらく額縁画であっても随分と高価だったものでしょう ネ


2010年8月6日金曜日

原爆の日

今年で65年目を迎えた「広島 原爆記念日」です。

今年やっと、初めてアメリカからの参列者があります。  米国の駐日大使が出席します。 画期的な事と言いますが、やっとと言った方がいいのではないでしょうか!

世界は核拡散防止に傾いていると言うものの、核兵器は米・ロシア・フランス・中国・イギリスの他にも保有している国があり、核の恐怖がなくなったわけではありません。 核軍縮も言われてますが・・・

今年はどんな平和記念式典になるのだろうか?  式典では国連事務総長も挨拶するそうです。

世界が日本を注目しています。 原爆症に悩む被爆者救済もいまだに整わないでいることを考えると、この国の良心はどこに・・・と思わざるをえません ネ

2010年8月5日木曜日

S41 同級生会

 今月13日に行われる「福島中学校S41年卒業同期会」の幹事会が、町内の居酒屋で開かれた。 卒業生は、クラスがA~Eまであったので、かなりの生徒数になります。 団塊の世代の後とは言え、教室の後ろまで机が並んでいた記憶が蘇ります。 

42歳のクラス会以来の全国規模の同期会ですから、何人くらい集まるものかと心配してたが、今日のところ51名の出席予定という結果です。 道外では関東エリアが多いが、名古屋から参加のクラスメートもいます。 みんな、どのように年齢を重ねているのか会うのが楽しみでもあります。 

その日は、ちょうど町の夏のイベント「やるべ いかまつり」の当日でもあり、夜の打ち上げ花火の時に私たちの会からも7号玉を上げることにしました。 

何年か振りに帰郷する同級生達を歓迎する意味でも、ドカーンと一発打ち上げます ネ

やまゆり は、福島町の町花です)

2010年8月3日火曜日

子宮頚がんワクチン(2)

 オガクリ日記のトップに YouTube の「癒し音楽」を配置しました。 今日の気分に合わせてクリックしてみて下さい。


ところで、ワクチンのことで、最近何かとニュースで賑わっていると言えば、子宮頚がんワクチンでしょう。

「オガクリ健康だより」でも、第8号と9号で取り上げていますが、がんの原因がウイルスだと断定され、その予防にワクチンが開発され、ある一定の効果が期待できるという「がん」は、今のところ子宮頚がんだけだからです。

ですから、マスコミも諸手を挙げてワクチン接種を呼びかけるキャンペーンをしています。 
全国の各自治体でも裕福な所は、すでに公費での接種を決定して実施したという報道もみられました。 わが福島町も公費決定した自治体のひとつです。  さらに最近、道の高橋知事が公費負担を言いだしたり、多くの団体が国に公費でのワクチン接種を要望して署名活動などしています。

今朝の道新でも、「ピーキャフ・PCAF」(代表・桜木範明北大大学院教授)という女性がんの予防啓発に取り組む団体が、20~30代の女性に急増中の子宮頚がん予防を訴える「シャインキャンペーン」を始めたと報じています。

札幌で旗揚げされたこの会は、①ホームページなどを通じた正確な情報提供 ②検診受診率向上のための環境整備 ③講演会への講師派遣や若い女性対象のトークショーなどを方針としています。   桜木代表は、「日本で年間3500人が亡くなる子宮頚がんは、ワクチンと検診で予防できるため、撲滅のための活動を進めたい」と抱負を語っています。


確かに、がんという難解な病気がワクチン接種によって予防回避できるという話は、とても魅力的だし、説得力もあります。 

しかし、ず~と何だかスッキリとしない気持ちを、ここ数カ月間感じていたのも事実でした。 これは一体なんなのだろうか?

思うに、原因がウイルスだとハッキリしているからです。 しかも、不特定多数の人に感染するインフルエンザと違って、理由があって感染する「性感染症」だからです。 ワクチン接種の年代は小学生から中学生が対象ですから、ワクチン接種の前にもっとするべきことがあるはずです。

PCAFの活動要項に挙げられている①や③などの項目に準じ、小・中学生のうちにしっかりと「教育」すべきだと思います。 そのうえで、検診率を50%以上にあげる努力を徹底し、吟味したワクチン接種をすべきだと思いますが、いかがでしょう カ

(次回、ワクチン接種の諸事情についての報告予定とします)



2010年8月2日月曜日

潰瘍性大腸炎とインターロイキン

 20~30代の若い人が、血便・下痢などを繰り返して発症する大腸の病気に、潰瘍性大腸炎(UC)という病気があります。 最近、患者数が増え、治療によっていったん治っても、再発を繰り返すなどやっかいな病気です。 アメリカでは100万人とも、日本でも10万人の患者数がいるとも言われています。

 今まで、多くの研究者が、その原因追究をしてきて多くの成果がみられ、その治療にも種々の方法が発表され、各々症状の改善に貢献してきております。 

 しかし、治療の効果が一定せず、個人差があるなどとも言われて、もっと決定的な事があるのではないだろうか?・・・と思われてもいました。


 今回その難治性のUCについて、浜松医大の杉本健先生が、米ハーバード大学との共同研究で、一つの画期的な事実を発見し、治療にも役立つ方法をも開発したと発表されました。


 杉本先生は、自然にUCを発症するマウスの大腸で、インターロイキン22(IL‐22)と結合する受容体が多く存在することを発見し、そこに注目して研究を発展させました。 実験でマウスの大腸のIL‐22を増やすと、粘膜を保護する働きのあるムチンを作る杯細胞が増加し、できたムチンによって症状は改善されました。  逆に、IL‐22を中和(減小させる)すると、症状が悪化しました。


 インターロイキン(IL)については、阪大の岸本忠三教授がIL‐6を発見し、リュウマチなどの臨床治療におおいに貢献していることを、7月7日付けのブログでも話題にしましたが、現在30種類ほどが発見され、その意義などが検討されているそうです。 


 今回の発見に対して、滋賀医大の安藤朗教授は 「われわれもIL‐22の発現がUCの病変粘膜で増えていることを見出していたが、そのIL‐22が何をしているのかわからなかった」 と話して、将来の臨床応用への可能性を示した点が画期的だとも述べています。 


 ところで、おそらく杉本先生は、ハーバード大に留学されて、今回の「IL‐22とUCの関係」についての大発見をしたのでしょう。  海外への頭脳流出ということが言われたのは、もう随分とむかしのことのように思うのだが・・・。  そこで、UCの病変の大腸粘膜の病理学的特徴を思い出してみると、病変は粘膜上皮に限られ、①杯細胞の減少、②腸陰窩の萎縮、③単核細胞浸潤です。


 ①は、杉本先生が指摘してます。 ③は、免疫細胞のことで、IL‐22というタンパクの発現に関係していると考えられます。 ①のためにムチンが減少し、粘膜の保護ができなくなり、潰瘍になっていくと考えられますから、何十年も前から病変組織を観察してきた病理医の眼からみても、杉本先生の発見は正しいのだろうと思われるんです ヨ


 

2010年8月1日日曜日

葉月

今日から8月です。 本当に月日の経つのが早いもので、夏の花火が恋しい季節となりました。  

今日は、「花火の日」とも言うそうで、函館では恒例の花火が打ち上げられ、函館港まつりのスタートを高らかに演出します。

葉月の由来はと言えば、諸説あるようです。 木の葉が紅葉して落ちる月という説が有力のようですが、北海道では季節感が異なります。


「八月の詩という曲はサザンオールスターズです。  桑田佳祐の作詞作曲のこの歌は、一度恋に破れた男が、もし許されて逢えるなら大事な命も惜しくない・・・と唄いはじめます。 桑田さん、しっかり闘病生活をして、一日も早くカムバックしてください。 (歌は、YouTubeでも聴けます)

今日は、ちょっと長距離のドライブをしました。 円空仏を訪ねて上ノ国町へ向かい、そのご木古内経由で函館までの道のりで、帰宅してみると250Km程走行してました。 ただ、せっかくの函館の花火大会も見学せずに帰宅してしまいまして、残念です。

上ノ国行きの事については、円空さんのコーナーで報告出来ると思います。 まずはお疲れ様です ネ