2010年8月7日土曜日

絵馬


「町史研究会」の野外活動として、町内の月崎地区にある「月崎神社」を訪ねました。  

その神社の管理をしているKさんは、昨年の11月頃から何度も何度もある夢に悩まされたそうです。 「暗い所に居るので早く出してくれ」と夢の中で訴えられたそうです。 たぶん神社に関係することだと決め込んだKさんが本殿内を探してみると、ダンボール箱に納められたたくさんの絵馬を発見できたというわけです。 

79枚が見つかったが、その内71枚が比較的形状が保たれていたため、それらを最近本殿内に掲げたと言う情報が入った。、 その見学をするために会員11名が猛暑(30度以上)にもかかわらず神社に集まったという訳です。

上の「絵馬」が、一番大きいもので、縦58cm横77cmの「船絵馬」です。 絵馬の絵柄の種類は、この「船」の他、「馬」、「武者姿」の三種です。 一番多い種類は、「船」です。 

この絵は、北前船ではなく、奉納した人々の名前(花田傳七さんなど)を見ると、この地で、にしん漁に携わり、留萌・苫前などで漁をしていた親方たちが豊漁祈願、海上安全を祈願して奉納したものであろうと思われます。 今回の絵馬は、板に直に絵を描いたものではなく、あらかじめ紙に基本となるある程度の絵が描きこんである額縁画に、願主の名前や船の帆に黒く太い棒線を目印ででもあるかのように後から書きいれています。 ですから、デザインはほとんど同じです。

しかし、これらの絵馬は多くは明治前半年に神社に奉納されたもので、福島でも名だたる親方ばかりですから、おそらく額縁画であっても随分と高価だったものでしょう ネ