2010年7月30日金曜日

かがり火コンサート(第15回)

今夜、福島大神宮の敷地内にある相撲の土俵を舞台に「第15回かがり火コンサート」が行われました。

約350年の歴史ある「松前神楽」が福島町松前神楽保存会のメンバーによって8座奏上されました。 大神宮の先代の16代常磐井武宮さんが若手後継者の育成に尽力された結果、小学生からベテラン楽人(がくじん)まで幅広い年齢構成の保存会員となり、平均年齢は道南の神楽保存会の中でも最も若い方になるのではないだろうか?  神楽の最終演目は、獅子舞です。 最高齢の楽人が舞うお獅子は、まさに生きているかの如く観客の間を舞い、大きな口でガブリと頭を咬むのです。

今年は、15回という記念の年にあたることから、瀬尾高志カルテットという東京や札幌を中心に活躍しているジャズ演奏者を招いての2部構成のコンサートとなりました。 かがり火の薪がはじけて燃える音と、日暮らしの鳴き声が、妙にキーボードやサキソフォンの音色と合って聴こえ、独得な音楽空間を創りだしました。 




昨夜まで大雨だったが、天候が回復しとても良い「松前神楽とジャズの夕べ」となりました。 みなさまに感謝です ネ

■参照リンク
第15回かがり火コンサート

2010年7月28日水曜日

イーデス・ハンソンさんと介護度

イーデス・ハンソンさんと聞いて、甲高いカタコト風だが、しっかりした日本語を話す「変な」外人タレントさんと想い出す人も多いと思います。 確かに、その話しぶりが表情と共に目に浮かんできます・・・が、そんな個性的な彼女も、最近すっかりTVでもお目にかかれなくなってしまいました。 

それもそのはず、彼女は今、和歌山に移り住んでいるようで、今週の月曜日の道新に「数字では見えぬ本当の姿」という題名の論説原稿を書いています。

ハンソンさんには介護施設に入所している90歳の身内の方がいます。 ある時、介護度の更新が行われ、要介護度4だったものが、3に軽く変更されたと通知を受けたそうです。 本当のところは、歩けるという事実はないが、ハンソンさんが「一人で歩ける?」と聞くと、「歩ける」と答え、「どこまで行けるの? 食堂までは大丈夫?」と聞くと、「行ける・・・けど、それどこにあるのやろ」と言う会話になるそうです。 話からすると、移動に車いすの介助が必要で、すこし認知症もありそうです。

この通知を聞いた時のハンソンさんは、開いた口がふさがらなかったそうで、さっそく施設に聞いてみたら「えっ、3になった?」と、ハンソンさん達以上に驚いていたと言います。 市役所の調査員の来訪が、患者さんの担当職員が休んでいた土曜日だったため、多分患者本人との面接のみで終わってしまったことが軽度に変更になった原因・理由ではなかろうかと、施設側は申し訳なさそうな返事だったそうです。

介護申請した方を、客観的に正確に認定判断しようとすることは、非常に難しいものです。 介護認定審査会という合議制の会議が、介護認定の時に行われます。 まず調査員が患者さん本人や家族、施設の担当者らから聞き取りした内容がコンピューター処理され、その結果が介護度の一次判定として決定されます。 ですから、調査してくれる方(調査員)が、介護利用申請者の身体的、精神的現状を正確にチェックし、特記事項にも記載してくれなければ、一次判定のコンピューターの結果に不満をいだくことになります。 ハンソンさんの場合のように・・・。

だが、実際は先に書いたように、コンピューター判断のみで決定しないために、介護認定審査会が開かれて、主治医の書いた意見書をも見比べながら、総合的に利用者の立場にたった判定が行われるようになっています。 審査会での介護度の変更率は、委員の意見交換がよく行われる結果、けっこう高いものです。

ところで、これも確か新聞だったと思いますが、介護認定審査会というものがあるが、そんな所に高いお金を掛けるよりも、もっと介護の費用の方にお金を回した方がいいんだというような内容の意見もありました。 

が、ハンソンさんの身内の方のように現状とかけ離れた結果にならないように、調査員のみならず主治医の意見書の特記事項を話し合って、介護度の判定に不満がでないように審査委員となった人達は努力していることも忘れないでほしいと思います。

なお、ハンソンさんの場合は、不服申し立てという制度もあって、再度認定審査をしてもらうこともできるようになっていますからご安心を!

介護制度(H12年4月スタート)が始まって10年を迎え、来年制度の定期改定が予定されています。 この制度を有効的に利用し、満足した介護生活がおくれるように改正されることを望みます ネ

2010年7月26日月曜日

四町対抗親睦ゴルフ大会(H22)

今年の「四町対抗親睦ゴルフ大会」は、晴天にも恵まれた大沼国際カントリークラブ(C.C)で行われました。 ちょうど30回を迎えた記念大会となり、当番クラブの福島グリーンクラブとしては、幹事会を中心にした会員一同の協力で無事その役目を果たすことができました。

記念になることは何かと考えたところ、30年間の戦績なりゴルフの記録がまとまっていないことに気づかされて、そのデータを記録整理しておくことが大切だと思われました。 団体記録はあるものの、個人の全成績など何年分もそろっていません。 やっと最近の10年間に関しての記録がまとめ上げることができると分かり、統一した結果を表にすることができました。 毎年順位をすこしづつ上げてきている人や、その逆の人などさまざまな戦績を眺めていると、10年という時の経過を思い知らされます。 

その他は、個人優勝者の方に「ゴルフでの想い出」の原稿をお願いして載せています。 いろいろなゴルフへの関心の持ち方、ゴルフ仲間との付き合いなど気ままに書いて頂きました。 

また、大沼国際C.Cで以前発行していた「会報」の中から、四町大会の会員である3名の方の発表内容を転載させて頂きました。 30年前のゴルフ事情などが判る貴重な文章内容で、快諾してくださった大沼国際C.Cさんに感謝いたします。

右の写真は、「30周年記念誌」の表紙、目次そして始めにのあいさつの文章を載せています。 円い図柄は、今回の30周年記念に合わせて、四町(知内、福島、木古内、松前)の町章をあしらったもので、四町対抗ゴルフ大会の生みの親の一人である保坂真先生(知内町)が考えて下さったものです。 
さて、肝心の大会の方ですが、優勝は木古内町の「みそぎクラブ」となり、以下知内町の「真友会」、福島町の「グリーンクラブ」、そして松前町の「松前ゴルフクラブ」という結果となりました。 みそぎクラブは現在会員数が12名と聞いており、そんな中での優勝ということで、本当におめでとうございます。 

来年の当番クラブは木古内みそぎクラブであることから、この優勝を境に新人加入者を増やし、より活気あるクラブとなって、がんばって欲しいものです。 会員減少はゴルフに限ったことではないようで、どこのクラブでも団体構成の難しさに悩んでいます。

でも、ゴルフって本当にいいです ヨネ

2010年7月20日火曜日

ガバナー公式訪問

昨夜、今年度の331C地区のガバナーの公式訪問が江差町で行われました。 
出席したライオンズクラブ(LC)は、渡島西部4町の3つのライオンズクラブ(松前、福島、木古内・知内)と、檜山の2つのLC(江差、奥尻)で、ガバナーからの公式行事が行われた後、合同例会も開かれました。

地区ガバナーは、黒松内町のLCに属している茂尾実というライオン(L)で、今月7月から来年の6月までの一年間の任期で活動を行っていく予定です。 
LCは「奉仕」をする民間団体ですから、自国といわず海外へもたくさんの奉仕を行っています。 発展途上国への活動のウェートが高いのは、そのためです。


茂尾L.は、長らく社会福祉に貢献してこられた方ですので、広い視野にたった確かな目で、活動(今かかえている諸問題を含め)されていかれるものと思われます。 331C地区とは、北は小樽市から、東は苫小牧市を通って日高路を下り静内町の一帯から、南の函館市を含む渡島と檜山の全町村の範囲をカバーします。  とても広範囲な地区の中で、「市」以外の地方LCからガバナーが選出されたのは、久しぶりのことです。 ですから、よけいに茂尾L.に期待と応援をするのです。


ところで、江差町は「歴まち通り」や「追分会館」のある国道は多少賑わいがあったものの、休日の夕方という時間帯(5時30分頃)のせいもあったのだろうが、街並みとしては静かな地方の「歴史ある街」という感じでした。 追分会館も開陽丸も入口のゲートは閉まっていましたから・・・。

「これから地方を活性化していくには、どうすればいいのでしょうか?」 と、考えることより、そこに暮らす人々が、「そこに住んでいて満足だという気持ちになれればいいんだ」と思うことの方が自然なのではないでしょうか。 

人は自らを、家族を、地域を満足させるためには、いろいろな努力をします。  一人の努力、大勢の努力など違いはあっても満足するためにはちっとも苦労は厭わないでしょう カラ 


2010年7月19日月曜日

健康だより 14号 編集者 後記

編集者 後記 禁煙による「がんの予防効果」について
記事では詳細を紹介できなかったが関連する研究報告はいくつか存在している。

最も古いものはアメリカの公衆衛生長官が1990年に公表した『禁煙による健康改善効果』に関する報告書の結論部分で、「50歳以前に禁煙した者は、喫煙継続者と比べてその後15年間の死亡率が半減する」と明記したことにはじまる。

その後、イギリスの「英国たばこ白書(1998年)」で記された記事が禁煙の効果を語る現在の指標となっている。内容は以下のとおりである。

禁煙を実行してから・・・

20 分後には     血圧や脈拍が正常化し、手足の血のめぐりも良くなる。
8 時間後には     血液中の酸素濃度が正常化し、心臓発作をおこす危険率が低下しはじめる。
24 時間後には    体内から一酸化炭素が除去され、肺の汚れが消えはじめる。
48 時間後には    体内のニコチン濃度がゼロになる。
72 時間後には    呼吸が楽になる。
2∼12 週間後には 体全体の血液の流れがスムーズになる。
3∼9 ヶ月後には   肺の機能が 5∼10%上昇し、ぜんそくなどが改善する。
5 年後には     心臓発作を起こす危険率が喫煙者の約半分に低下する。
10 年後には    肺がんになる危険率が喫煙者の約半分、
            心臓発作を起こす危険率が非喫煙者とほぼ同じになる。
〈英国たばこ白書 1998〉

他方、アメリカでも「国立がん研究所(NCI)」を中心に同様の試みがされており、中でも「米国肺協会」が作成した禁煙に関する広報資料は現在、日本医師会による「禁煙キャンペーン」の文献資料にも採用されている。

こうした一連の流れの中で一番新しい報告書は、国際がん研究機関(IARC)が2007年に公表した報告書“Reversal of Risk After Quitting Smoking” で、ここでは「禁煙後5~9年で現在喫煙者と比べて明らかにリスクが低下する」と禁煙の効果が明記されている。

これらの報告書が共通して明らかにしていることは
「禁煙による肺がんのリスク低下は最低5年以上経過しなければ現れない」
という点で見解が一致していることである。

肺がんの原因は、古くから「タバコ」であると見なされてきた。
これはある意味で正しくもあり、ある意味で正確な情報ではない。

今回取り上げた「肺門型」が喫煙によって死亡率があがることは、「標準化死亡率」を算出することで数値上で確認することは可能だが、それはあくまで肺がんによる死亡率全体の20%程度を占めるに過ぎない(※1)。残りの大半が「肺野型」であり、実はこの「肺野型」が何に起因して発生率をあげているのか、そして近年になって増加傾向にあるのか、この要因の解明には至っていないのが実情である。

タバコに相当する明瞭な生活習慣を指摘した上で肺細胞のがん化を説明できていないことは同時に、非喫煙者に目を向けた研究と要因の特定がいまだ未開拓分野であることを裏付けている。

我々はこれまでのところ、タバコの摂取が人体における肺細胞のがん化に拍車をかける傾向にあること、すなわちがんを誘発する因果関係を持ちうることを明らかにしてきた。だが、それは同時に次の問題提起を常にかかえるものでもあった。

「喫煙経験がないにもかかわらず肺がんにかかる場合があるのはなぜなのか」
そろそろこの問いに真剣に答えを出す時期に差し掛かっている。

その意味で、米国の研究チームが今年の3月に発表した研究内容は注目に値する。彼らが英医学誌「ランセット・オンコロジー(Lancet Oncology)に投稿した論文によると「非喫煙者の肺がんの中にリスクを高める遺伝子を発見した」とあり、これが今後、どのような進展をみせていくのか楽しみである。  (T.記)

(※1 肺がんを細胞の形態で分類した場合、「喫煙者のがん」といわれる『扁平上皮がん』は肺がん全体の20%を占め、肺の末梢に発生する『腺がん』は肺がん全体の60%を占めている。現在のところ、腺がんの発症原因の特定には至っていない≪癌研究会 参照≫)

≪参考サイト≫
癌研究会:肺がん
http://www.jfcr.or.jp/gan_knowledge/lungs.html
・英国たばこ白書 1998
・米国 国立がん研究所(NCI) 
http://www.cancer.gov/
・がん情報サイト(※ 国内唯一のNCI契約サイト)
  「がん患者における禁煙と継続するリスク(専門家向けコーナー)」から詳細が確認できる
http://cancerinfo.tri-kobe.org/
・海外癌医療情報 リファレンス (喫煙と癌 Q&A) ※主な情報源はNCI
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/nci_factsheet/index.php?page=article&storyid=331
・日本医師会 禁煙キャンペーン
http://www.med.or.jp/nosmoke/canser/cont/0601.html
・国際がん研究機関(IARC) “Reversal of Risk After Quitting Smoking” 2007
 ※ 提供:日本 国立がん研究センター/サイト内 目次5「禁煙の効果」を参照
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/pre_scr/cause/smoking.html
日経BPネット:「肺細胞に対するタバコの悪影響、禁煙20年後も継続 米研究」 2001.07.26
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/136/136208.html
・AFPBB:「非喫煙者の肺がん、リスク高める遺伝子変異を発見 米研究」 2010.03.22
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2711921/5525308
・その他、禁煙による健康上の効果に関する情報まとめ
http://www.nosmoking.jp/metaboricc/double.html
・喫煙開始年齢とがん発生率との関連について(国立がん研究センター)
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome_entry/age_smoking_cancer/
・喫煙の健康影響について(厚生労働省)
 「喫煙開始年齢別肺がんの年齢標準化死亡率/平山雄による 計画調査(1966~82年)」
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/qa/detail5.html
がん研究振興財団 「やさしいがんの知識」
http://www.fpcr.or.jp/publication/knowledge.html

健康だより 第14号


今回の「健康だより」は、高齢者を知ろうの(4)として、いわゆる「老年病」のことを考えてみます。  
年齢とともに、生じるいろいろな病は、自立を妨げる場合が多くなり、介護を必要とするようになります。 脳血管障害、認知症、骨折・転倒、関節疾患などで寝たきりにならないために、今からやっておくべきことがあります。

そのことをシリーズで考えていきましょうというものです。 骨粗鬆症と骨折 について次号で取り上げます。


がんについては、タバコと肺がんについての統計資料を提示しました。 平山先生の資料ですが、未成年で喫煙を始めると、肺がんばかりでなく全がんの標準化死亡率も大きくなります。 従って、喉頭がんや食道がんの危険性もも多くなるということです。  禁煙に成功する特効薬はないものの、禁煙してからの年数で、肺がん・全がんともに罹患率の減少が見られるとという事実もあるこちから、積極的に禁煙を考えて欲しいものです ネ

改定臓器移植法施行

何かと忙しく、久しぶりにパソコンに向かっています。

今月3日の道新に、「患者細胞で心筋再生」という記事が載っていたので、切り抜きをしてました。 心筋梗塞を発症し、心筋壊死をおこした部位に、患者自らの心筋培養細胞を移植し、心筋の機能を10%回復させることに成功したというものです。  心筋梗塞後の合併症として、壊死した細胞の壁が薄くなり心臓破裂ということがおきる場合がありますが、今回の培養細胞の移植成功により、そうした重症心不全の患者さんへ希望を与えることになるでしょう。 京都府立医大が世界で初めて成功しました。


ところで最近、臓器移植法が改正施行されたことにより、心臓移植も北海道で可能になったわけですが、道内というより日本での移植については今まで大きな壁がありました。 

わたしの母校で日本初の心臓移植手術が行われました。 かれこれ40年も前になるでしょうか。 その後、手術は事件に発展し、ために日本の移植医療が大きく遅れることになったと言われていますが、その執刀教授は私たち学生への教育に関しては大変熱心だったと記憶しています。 授業中の教授にはいわゆるオーラが感じられ、その独得な語り口(ヒョットコのような口元で)は常に学生を圧倒し続けていました。 

当時は、ただ厳しすぎると思ったものだが、実社会に出てみると、いい教えをしてもらったと思います。 ですから、そのW.J教授も「良き師」と言えるのではないでしょう カ

2010年7月10日土曜日

同期会

今日、札幌で大学時代の同期会がある。 卒業後35年経っているので、何人が集まるのか楽しみでもある。 会の報告は、明日追加するとします。(7;15)  

さて、同期会(祝賀会)は札幌のあるホテルで、21人が参加して行われました。 最も遠くから来てくれた同級生は、和歌山県から参加した Y.N君で、大学の耳鼻科の教授をしている。 大学内外の忙しい中、都合つけて駆けつけてくれました。  もう一人道外から来てくれた S.T君は、東京に自宅はあるが、愛知県にある独立行政法人の研究センターの所長を任されているため、新幹線での通勤が多くなっていると話していました。  

同研究センターは、所長以下の職員が約200人という規模で、「長寿」に関しての研究をしており、一年間の予算を聞いたところ、わが町の年間の一般会計予算に匹敵する額なので、ビックリしてしまいました。  国内に「国立」という名の付く医療関連の組織が6つあり、その内の一つというから大変な規模のものなんですね。 同級生のため、君と呼ばせていただきました。

集合写真を撮った後は、シャンパンで乾杯をしたが、卒業以来の再会となった級友もいたため懐かしさで一杯だった。 懇親となった途中から、近況や家族のことなどのスピーチタイムとなり、各々の仕事ぶりや孫の話などで大いに盛り上がり、美味しい料理も腹がきつくなるような時を過ごしました。  二次会は、ホテルのバーに席を移して行われ、夜も更けるまでの団らんとなった。


ところで、1月に行われた高校の同期会の時は、「定年」という言葉が会話の中で聞かれることが多かったんですが、このたびの会ではまったく聞かれず、その代わり「経営」ということが話に出てくることが多く、まだまだ仕事中心の毎日を暮していかねばならないということです。

地方で働く医師の不足は深刻な問題で、病院の機能が十分活かされていない医療機関もあります。 そこに暮らす住民の医療を守るためには、みんなで問題を解決していかねばならないと思います。 医療を提供する側とされる側、ともに医療の「上手な使い方・かかり方」ということがあると考えてもいいのではないでしょうか。  この問題は続けて書きます ネ

2010年7月7日水曜日

恩師と読売教育賞

札幌の神原秀紀先生から久しぶりにメールが届きました(7月5日)。 

それによると読売新聞に先生の記事が載ったらしいのですが、読売を取っていないため(神原先生はわたしが読売を購読していないことを知っているらしい?)、コンビニでも見れますというものの、そのコンビニも近くにありません。 結局、先生からメールで記事を送って頂くことにしました。(14:08)

が、何としても早く記事を読みたいため、町内の知人から読売をお借りすることにしました。

先生、おめでとうございます! 59回を数える歴史ある「読売教育賞」に今年は全国から128件の応募があったそうです。 13部門があって、最優秀賞は12件、優秀賞は14件となり、神原先生は「生活科、総合学習」の部門の優秀賞に輝いたということです。

道内からはただ一人の受賞です。 道立札幌北高の教諭である先生のすがすがしい顔写真が眩しく見えます。  先生の「教育絵手紙」とは、生徒に受け手の気持ちを考えながら絵手紙の文章を作るように指導していることから、対話の時を大切にしたいというものでしょうか?  実際に先生の論文を読んでみなければ確かなことは言えないが、独学で会得した絵手紙を通じて生徒の指導・教育をしている先生はとても素晴らしいと思います。 おそらく生徒達は、後になって(社会にでて)先生の実践教育に感謝する時がくることでしょう。 絵手紙の持つ魅力を十分に活かした教育方に拍手です。


さて、今朝あるブログを見ていたら、大阪大学の総長をしていた免疫学の権威岸本忠三(きしもとただみつ)先生のインタビュー記事が載っていました。  先生は インターロイキン6(IL-6) というサイトカインを世界で初めて発見し、それに関連した医薬品はリュウマチなどの臨床分野で広く使われており、基礎・臨床医学への多大な貢献をされていることで知られています。 そのブログで岸本先生は、人間、自分の親は選ぶことは出来ないが、自分の師と伴侶は自分で選ぶことが出来る。 どういう先生を選んだかで人生が決まる」 という内容の話をされています。

先生の医学分野での成功は、やはり阪大の総長をされた医師山村雄一という一人の著名な免疫科学者をと選んだことに他ならないと先生は断言しています。 指導者によって、人(こども達)は予想もつかないような成長・進歩をするもので、わたしも恩師の大切さは身をもって体験しています。

いい出会いがあって、いい人生でありますように ネ

2010年7月5日月曜日

がん検診について(1)

 厚労省健康局の鈴木健彦がん対策推進室長は、ある市民公開のがんシンポジウムの席で、がん検診について発言している。 昨年公表された内閣府の「がんに関する世論調査」の結果で、がん検診が重要だと思う人は97%に達しているものの、実際に検診を受けた人は30%前後しかなかったことから、この乖離(かいり)をどう改善していくかが重要だと述べたそうです。 (7月2日 CBニュースより)


 その中で、がん検診の未受診の理由として、
  ①検診の意義・目的に対する誤解   ②検診実施体制に関する問題 
  ③検診費用に対する問題        ④検診内容・方法等に対する不安 
 の4つを指摘していました。


 ①②は、本来検診とは症状の無い、健康状態にあると思われる人が対象なわけで、対象者の医療機関受診の有無などをキチッと把握できるシステムを確立すべきだと思います。 すでに医療を受けている人については、関連する検診事項に関しては実施しなくともいいわけで、検診対象者から除外してもいいと思います。 本当に検診受診の必要な対象者のうち、何人が検診を受けたかで受診率を判断すればいいのではないでしょうか。 現場の自治体に任せて判断させればいいことでしょう。
 ③の費用についても、行政の判断で低額か無料にすべきと思います。
 ④の不安は、受診者自体は実際のアンケートでは左程%を高く感じてはいないようです。 それよりも、検診の内容として、「胃がん検診」の方法について、もうそろそろ考え直してもいい頃ではないだろうか。
 
 日本人の胃がんの場合、ピロリ菌との関連がとても高いと言われています。 さらに、胃が萎縮性胃炎にあるほど胃がんになりやすいということも判ってきています。 ある一部の胃がんを除いては、ペプシノーゲンⅠ、Ⅱの分泌量を測定する「ペプシノーゲン法」という検査方法が、胃の萎縮性胃炎を的確に判断できるので、胃がん発生の有無のためには大変有用な方法であると考えられています。 
 ピロリ菌の感染陽性とペプシノーゲン法検査陽性者の胃がん発症のリスクは非常に高いと指摘されている。 実際に高崎市の胃がん検診では、この2つの検査法が導入されており、リスクの高い検診受診者をリストアップし、胃バリウムや胃内視鏡(カメラ)検査を効率良く行っているということで、その胃がん(早期)発見率は高いという結果がでています。


 当町では先日「がん予防町民対策会議を行ったばかりですが、これからも町民みんな「がん検診」のことをもっと真剣に考えていかなければなりません ネ

2010年7月4日日曜日

鰹節と世界最古の企業

6月16日の道新夕刊のコラム「魚眼図」に、『鰹節を削る』と題した乾淑子先生(東海大教授=美術史、民族衣装)の文章が載っていました。 

カタログ商品を選ぶ機会があった時に「鰹節の削り機」を注文して使ってみたら、はじめは慣れないために指を削っていたものの、そのうち上手になり毎日美味しい味噌汁を飲めるようになったそうです。 鰹節が庶民にも大当たりしたのは江戸時代中期で、パック詰めでは及ばない美味しい味を家庭で享受するための削り機の発明はいつのことか分からないが、画期的な発明品だったと思われ、わざわざ手間のかかることをするのは単なるノスタルジーではなく、昔のみそ汁の方が美味しかったなあ、と思ったからだと書いていました。

「現在でも生き残っている古い技術や品物は実用的な意味があって残ったのだろう。世界一長寿企業が多いという日本で、その多くは製造業であるというのもそういうことに違いない」と最後は結んでいます。

生活スタイルの変化といえばそれまでですが、先生が子どもだったころは毎朝削っていたらしく、それが日課だったようです。 忙しい朝の主婦の味方として登場したのが、パック詰めの鰹節という画期的な商品ですが、何か大事なものを忘れてしまったような感覚がするということでしょうか。


ところで、世界の最古(長寿)の企業といえば、創業578年の「金剛組」のことです。 聖徳太子の時代の話で、大坂に四天王寺を建立するため百済から宮大工3人を招聘したそうですが、そのうちの一人に金剛重光という人がいて、彼が初代となって企業を起こし、以来1400年以上にわたり日本の寺社建設を担ってきているそうです。

200~300年後まで持ち続けるという日本の木造建築の技術は、1400年にも亘って伝承されてきているのです。 経営という点からすれば、必ずしも優良企業ではなさそうですが、守り継承されてきている宮大工の「匠の技」は、日本が世界に胸を張って誇っていいものだと思うが、いかがでしょう カ

(絵手紙は、今年 百歳のおばあちゃんのために描いた松前の花田冨さんの作品)

臨時総会


7/4(日)
昨夜は、渡島医師会の臨時総会が函館市のホテルで行われました。 H21年度の一般会計決算が主な内容で、会員の皆様に承認して頂きました。

その後の講演会は、札幌市で糖尿病をメインに診療し、糖尿病の啓蒙のため全国500カ所の病院・診療所に毎年糖尿病教育DVDを送るという活動をしておられる萬田記念病院の院長萬田直紀先生が、最新の糖尿病の話をしてくださいました。 糖尿病は進行性の病気であるため、その合併症は年々増加の一途をたどり、足の切断3500人、失明者3000人など、その数字と恐ろしさを一般の方は知らないでいるのです。 もっともっと糖尿病の実体を知ってもらう必要があります。

有意義な講演会であったが、今日(7/4)札幌市内の医師会11支部のゴルフ対抗大会が行われ、その選手になっているからという理由で萬田先生は懇親会にも出ることが出来ずに札幌へ向かわれました。 懇親の中で、もっと詳しく具体的なことを聞きたかった会員も多かったと思われます。

糖尿病って本当に「おそろしい生活習慣病」なんです ヨ

2010年7月2日金曜日

W杯ーデンマーク戦

6/25(金)

おめでとうサムライjapan! よくやった。  日本のサッカーを世界に見せつけた好ゲームでした。

本田選手の無回転シュートボールの映像は、今後おそらくW杯ゲームのスナップ映像集で頻繁に使われていくことでしょう。  もちろん、遠藤保仁 選手のループシュートもすばらしかった。 この二本のFK(フリーキック)が、世界を驚かせたと思う。

サッカーは、個人技とその組織(システム)化が、いかに上手く機能するかに係っていると思われます(かってに思い込んでいる)。

これからの、日本サッカー界に大いに期待すると、前向きに思います ヨ

(6月25日に書き込むはずのものを忘れていて、今日チェックしました)

帰国

7/2(金)

昨日、南ア連邦で行われていたW杯サッカーの「侍japan」の一行が帰国した。 会見を見たが、暗さは無く、かえって笑いの多い発言が多く、またマスコミの取り扱いも穏やかで、ひとまず安心しました。

ゆっくり疲れを取って、各チームに戻り、元気にプレーしてもらいたいものです。

さしずめイチゴなんかどうですか ナ

童謡の日

7/1(木)
今日から、文月です。 今年も上半期が終わったと思うと、本当に月日の経つのが早いと感じてしまいます。

さて、今日は「童謡の日」というそうです。 1918年(大正7年)はスペイン風邪が大流行した年でもあるが、7月1日に鈴木三重吉が日本初の児童文芸誌『赤い鳥』を創刊したことから、それを記念して日本童謡協会が1984年に制定したものです。 
 この雑誌は、鈴木が亡くなった1936年まで継続発行され、芥川龍之介や有島武郎なども同誌に作品を発表している。 芥川の「蜘蛛の糸」(1918)「杜氏春」(1920)は、この雑誌に初出です。

乞食同然の杜氏春はある老人(仙人)から教わって、何度荷車いっぱいの黄金を掘り当てたんだっけ?
現実は薄情なもので、「おかあさん・・・」と叫んだばっかりに、杜氏春は仙人になれなかったが、ほんとうにそれで良かったんです ヨネ