2011年2月28日月曜日

バカヤロー解散

花言葉は?
1953年の今日は、国会で混乱の発端となる「バカヤロー」なる発言が記録された日です。

問題となった、時の総理大臣の吉田茂と社会党右派西村栄一の質疑応答の内容を「ウィキペディア」から抜粋し、紹介したいと思います。


西村「総理大臣が過日の施政演説で述べられました国際情勢は楽観すべきであるという根拠は一体どこにお求めになりましたか」
吉田「私は国際情勢は楽観すべしと述べたのではなくして、戦争の危険が遠ざかりつつあるということをイギリスの総理大臣、あるいはアイゼンハウアー大統領自身も言われたと思いますが、英米の首脳者が言われておるから、私もそう信じたのであります(中略)」
西村「私は日本国総理大臣に国際情勢の見通しを承っておる。イギリス総理大臣の翻訳を承っておるのではない。(中略)イギリスの総理大臣の楽観論あるいは外国の総理大臣の楽観論ではなしに、(中略)日本の総理大臣に日本国民は問わんとしておるのであります。(中略)やはり日本の総理大臣としての国際情勢の見通しとその対策をお述べになることが当然ではないか、こう思うのであります」
吉田「ただいまの私の答弁は、日本の総理大臣として御答弁いたしたのであります。私は確信するのであります」
西村「総理大臣は興奮しない方がよろしい。別に興奮する必要はないじゃないか」
吉田「無礼なことを言うな!」
西村「何が無礼だ!」
吉田「無礼じゃないか!」
西村「質問しているのに何が無礼だ。君の言うことが無礼だ。(中略)翻訳した言葉を述べずに、日本の総理大臣として答弁しなさいということが何が無礼だ! 答弁できないのか、君は……」
吉田ばかやろう……」(自席に戻る際ボソッと呟くように吐き捨てる)
西村何がバカヤローだ! 国民の代表に対してバカヤローとは何事だ!! これを取り消さない限りは、私はお聞きしない。(中略)取り消しなさい。(以下略)」  という内容です。 とても貴重(?)な記録だと思います。   その後、吉田首相が問題発現を撤回したため、この箇所は議事録に載っていません。 残念ですが・・・。   さて、現実にもどってみますと、年度内の国会予算案の成立は微妙な気がします ネ (逆境に耐える)

2011年2月26日土曜日

がん予防講演会


冬に逆戻りしたような寒さの中、午後1時から講演会が始まった。 

はじめに、「胃がん検診」を血液検査で行える方法が確立され、自治体の住民検診に取り入れられつつあるという話を私が行い、その後に函館五稜郭病院外科の秋山有史先生が「大腸がんの治し方」と題して講演されました。 

わたしは、現在『ABC検診』と言われている(ヘリコバクター)ピロリ菌抗体価と血清ペプシノゲン濃度による分類を利用した方法が、胃がん検診として如何に理に叶っているかを述べました。


講演する秋山先生
PG (-)、 HP(-) ・・・A群           
PG (-)、 HP(+) ・・・B群          
PG (+)、 HP(+) ・・・C群

という分類になります。
【*PG(血清ペプシノゲン)*HP(ピロリ菌抗体価)】

ピロリ菌の感染が有るか否かで、がんの発生に大きな差がでてくることと、血清中のペプシノゲン濃度の値によって表現される胃粘膜の萎縮度の違いを合わせたグループ分類で検討してみると、共に陽性となる群では胃がん発生がみられるのに、共に陰性の群では発がんは全くなかったという事実は、今までの研究者らの実績によって証明されてきています。 

熱心な聴衆の会場
この分類で、15年間ピロリ菌抗体検査と同時に胃内視鏡(カメラ)を行った8286人のデータを解析した川崎医科大学の井上和彦准教授によれば、A群0%B群0.21%C群1.87%の胃がん発見頻度だと言うことです。

A群は、どのくらいの割合かと言いますと、高崎市の乾純和先生による胃がん検診時の統計では、約49%程度でした。  つまり、40歳以上で胃がん検診を受けた人の約半数は胃がんの発生頻度的には極めて0%に近いということです。

さらに、県立がんセンター新潟病院参与の小越和栄先生の報告では、平成15年から胃がん受診者の5年生存率の算定が可能になったため、未受診群と胃カメラ・胃X線群の比較をしてみると、胃カメラも胃X線でも共に同程度の胃がんの5年以内の「死亡率減少効果」がみられたということです。  画期的な発表です。 今後大きな意味を持ってくる内容だと思います。

今までは、胃X線検診のみに死亡率減少効果がみられたため、他の検査方法は国の検診指針からは除外されていました。 胃X線検査を「錦の御旗」として、約50年間胃がん検診を行ってきたわけですが、これからはより効率的で、より身体にも優しい検診システムに進化させていく必要があるでしょう。


国が動かない限り地方は変われないように連動している今の行政では、「住民の声」がチェンジのチャンスをもたらすかもしれません。 今日集まってくださった皆さんに感謝し、今後のパワーの発揮を期待いたします よ

2011年2月22日火曜日

町史研の総会

「向日葵の会」佐藤京子
今年の会の活動を決める大事な会合でした。 総会は町内の小料理屋で行われました。 2人の欠席者はいましたが、報告に続き今年の予算案もすんなり承認され、問題の月例の活動については、懇親の場で、話合われました。

今年も初月例は3月28日に池田会員から始まることになりました。 昨年は、「日めくり暦」を持ちだして、そこに書かれている日付け以外の言葉の説明・解釈を博識を駆使して、詳しく話してくれました。
迷信だとよく言われている“方角”の話などは、なるほどと頷くばかりでした。 今年はどういう話が聞けるか楽しみです。

さらに本年度は、町教育委員会との共催の講演会も3回計画されています。 良い年になるように ネ

2011年2月20日日曜日

初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)

今年の演目は、3年振りの『勧進帳』と、毎年恒例の『白波五人男』そして『伊勢音頭恋寝刃』の三作品でした。

『勧進帳』は、勿論「安宅新関の場」です。 義経主従が兄頼朝の追っ手から逃れて、奥州へ落ちのびる途中、安宅の関所で関守の富樫の難題に遭遇するという場面です。 弁慶の機転で難を逃れるため“白紙の巻物”を勧進帳として朗々と読み上げていく様は、圧巻でした。 飛び六方は、最後の場面での弁慶のひとり舞台です。 

『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』は、お伊勢参りで賑わう伊勢古市の遊郭での刃傷沙汰の話で、これも機転を利かせた振る舞いが身を助けたというストーリーです。 

いずれも長いセリフ回しが有るにもかかわらず、良く素人芸人が演じきったものと感心します。 しかも踊りも素晴らしく、みなさん相当練習したなと思わせます。

また、良い芝居を見せて下さい ネ

2011年2月19日土曜日

指の長さと前立腺がん

ロンドン発。  先頃、英国がん研究所のR.Eeles教授らは、「人差し指が薬指よりも長い」男性では前立腺がんリスクが低いとする研究結果をBritsh Journal of Cancer(2010)に発表しました。

1994~2009年の15年間に、前立腺がん患者1500例と健康な対象群3000人の右手指の指の長さの組み合わせを検討した。 その結果、もっとも一般的な指の長さのパターンは、人差し指が薬指よりも短いもので、対象男性の半数以上だった。 両指が同じ長さの男性は約19%みられた。 

これら両者の群の前立腺がんリスクは同等であったが、「人差し指が薬指より長い」群ではがんの発症リスク33%低かったそうです。 

人差し指と薬指の相対的な長さは出生前に決まり、胎児が子宮内で暴露されるホルモンのレベルに関係していると考えられていることから、テストステロンの暴露が少ないと人差し指が長くなります。
「出生前のテストステロン暴露がすくないことが、後の人生における前立腺がん発症リスクの低下に寄与するのではないか」と著者らは指摘しています。

じっと我が手を見較べてみると、示指(人差し指)と薬指の関係は一般的なパターンです。 男性ホルモンに十分暴露されて生まれてきたようです ネ

2011年2月18日金曜日

虫歯の病原因子

「向日葵の会」田辺 圭
虫歯は日本人の約9割の人が罹っているもっとも身近な「生活習慣病」です。 

虫歯の原因は砂糖の摂取です。 その病原因子として、口腔内のストレプトコッカス・ミュータンス菌に由来する酵素GSase(グルカンスクラーゼ)が同定されています。 


まず、口腔内に砂糖があると、GSaseにより粘着性多糖であるグルカンが合成されます。 
次に、グルカンは食べカスや他の口腔細菌を巻き込んで歯垢(プラーク)を形成し、内部で口腔細菌が増殖します。
さらに、歯垢内部で口腔細菌によりが産生されることで歯が脱灰し、虫歯が進行します。


従って、GSaseの働きを阻害することで、虫歯の発症リスクを効果的に低減することができると考えられ、色々な食品素材からGSase阻害物質が検索され、緑茶カテキンなどのポリフェノール類に強い阻害効果があることが判っていました。

だが、より選択的に強い効果を発揮する阻害物質の探索にはGSaseの分子基盤を明らかにすることが必須でしたので、今回、静岡県立大学の伊藤 圭祐 助教、伊藤 創平 助教らがそのGSaseの立体構造を世界で初めて明らかにすることができたので、虫歯予防の物質探索に大きなてがかりを得たものと関心を集めています。

虫歯の発症原因となる歯垢(プラーク)は、口臭歯周病誤嚥性肺炎の原因にもなり、その発生リスク低減は生活の質(QOL)の向上という予防医学の面からも大切なことです ネ



2011年2月17日木曜日

天使のささやきの日

「向日葵の会」田口祥子
今日は、北海道幌加内町の「天使のささやきを聴く会」が1994年に制定した「天使のささやきの日」だそうです。 とってもきれいなネーミングだと思うのですが、そもそも“天使のささやき”とは、空気中の水蒸気が凍ってできるダイヤモンドダストのことだそうです。

ダイヤモンドダストとは、よく晴れた朝など気温が氷点下10度以下になると観察される「細氷」のことです。 空気中の水蒸気が昇華して小さな小さな氷の結晶が降ってくると、太陽の光で輝いて見えるので、そう呼ばれるのです。 北海道でも内陸の地方(旭川とか富良野とか・・・)によく見られる現象です。 

わたしは、芦別市に5年間住んでいたことがあったので、度々ダイヤモンドダストを見た記憶があります。 そんな朝は、きまって良い天気で、舗道の雪の上を歩く長靴を履いた足元から「キュキュ」という音が聞こえることが常でした。 顔は、しばれた冷気のため「ツーン」と突っ張って痛いほどですが妙に気持ちが良かったな~という想い出があります。 もう、22年以上も前のことですが・・・。

『ダイヤモンドダスト』という小説を書いて、1989年第100回の「芥川賞」を受賞したのは南木佳士さんです。 彼は秋田県に初めてできた医科大学の1期生です。 長野県佐久市で多くの肺がん患者を看とった内科医ですが、彼はその後、心の病(うつ病)に罹り、長い間悩まされ続けることになるのです ガ




2011年2月15日火曜日

健フェス総会

「なご美会」和田紀子
今日、「ふくしま健康フェスティバル」の実行委員会の総会が役場で行われました。

昨年11回目の「健フェス」の事業報告と収支決算報告につづき、今年度(12回)の計画・予算(案)の議案が出され、了承されました。   今年の「健フェス」は、9月4日(日)に決定しました。

テーマについては、5月に開催される実行委員会・幹事会までに決められることになりました。
毎年、生活習慣に関わることをテーマに取り上げてきており、昨年は「早寝・早起き・朝ごはん」をメーンに行いました。 青森県鶴田町の管理栄養士の斎藤さんに来ていただき、先進地の取り組み方を詳しく聞くことができ、大変有意義な講演会になりました。 もちろん、わが町の吉岡小学校加藤先生による「サマーキャンパス」の実践報告も合わせて行われたため、より「早寝・早起き・朝ごはん」が身近に感じられました。 

生活習慣は子供の頃から実行しなければ、大人になってからではなかなか身につきません。 タバコの習慣もおなじです・・・。 そういった生活習慣によって、「がん」も発現頻度に違いがみられてきます。
がんも生活習慣病の一種なのです。 

従って、12回目の「健フェス」」は、今のところ“がんと生活習慣”をテーマにと考えてます ヨ

2011年2月14日月曜日

市民健康講座in温泉

大北会長
北斗市の「せせらぎ温泉」を会場に渡島医師会「市民健康講座」が、12日の土曜日に行われました。

講演会のはじめに、大北会長からの挨拶があった。 今日の医療情勢を実際の数字をあげて詳しく説明したあと、地域医療全般に貢献している医師会を正しく認識して頂くため、ふだんの医師会活動の内容などの話もしました。

渋谷好孝先生
つづいて、講師の「かみいそこどもクリニック」の渋谷好孝先生による『温泉の最新健康医学』と題する講演が1時間にわたって行われました。 
函館近郊の温泉を成分別に分類したあと、その効能についても“函館弁(上磯弁)”を時より混ぜながらユーモラスな語り口調で紹介されました。 生活習慣病のあるお年寄りなどの入浴時の注意事項から、アロマセラピーを取り入れた入浴法、さらには認知症の予防にもなる入浴法など、聴衆を飽きさせない話術で説明し、大きな拍手のうちに講演は終了しました。

わたしが興味を覚えたのは、「カルダモン」という香りの良い入浴剤を紹介してくれたことです。 日本名を小豆(しょうずく)といい、しょうが科の植物で、高さが2-4mになるそうです。 カルダモンという名前は、カルディア(Cardia=心臓)の形をしたアモーマム(amoumum=生薬)というところからきているそうです。 

香り成分として5%程の精油を含んでいて、「香りの王様」とも呼ばれています。
ツーンとちょっと鼻をさすような香りが今も蘇ります。 
そうそう、インド料理では、シナモンと一緒に特別なスパイスとしてよく使われていますから・・・ ネ

2011年2月9日水曜日

ピロリ菌と胃がん(9) ABC検診

「向日葵の会」田辺 圭
「ABC検診」を胃がん検診に取り入れている自治体があります。 
東京都の目黒区、足立区、葛飾区や群馬県の高崎市です。
A,B,C群の他に、、Hp(-)・PG(+)のD群をもうけて4群に分類してみると、、A群0.0%、B群0.1%、C群0,2%そしてD群1,25%という胃がん発生率になったそうです。  A群は胃がんの発生が一例もない低危険群となり、しかも約半数(40~50%)に上る人がこの群に入る計算です。 5年に一回血液検査を受けていれば大丈夫ということです。

従って、検診後のフォローアップには、B群は3年後、C群は2年後、D群は毎年内視鏡検査を受けていけばよいという考えです。


全国に先駆けて「ABC検診」を導入して検診を行っている高崎市の胃がん発見率は0.26%に上昇し、しかも費用の面でも効率が良くなりました。 一例の胃がん患者の発見の費用は、胃X線法(437万円)より「ABC検診」(187万円)の方が大幅に低かったそうです。

今後、他の自治体でも「ABC検診」を採用するところが増えてくることでしょう。 当町もそうした決定をしてくれれば、内視鏡検査とX線検査法をミックスした方式をも考えて、効率的な検診が出来るようになると思います ネ~

2011年2月8日火曜日

医師会定時総会

松前「向日葵の会」田口祥子
去る5日(土曜日)は、渡島医師会の「定時総会」が函館市内のホテルで行われた日です。 例年ですと3月の月末の土曜日に行われるのですが、今年は「公益法人制度改革」の関係から日程が大きく早まったということです。

と言いますのも、「社団法人 渡島医師会」は現在、制度移行途中で、特例法人ということになって活動しているのです。 それを、H25年11月30日までに、「公益社団法人」か「一般社団法人」のいずれかに決めなければ、会は解散、財産(剰余金)は没収となるのです。 

「公益」「一般」か、どちらが良いかと言えば、その法人の事業活動の内容によると思います。 不特定多数を対象に、広く活動を行っていれば、「公益」が有利でしょう。 函館市医師会は医師会立病院と血液検査センターを運営しているためか、「公益」」を選択しました。 全国に先駆けて決定しました。 所得税の優遇や外部からの寄付についても寄付者が所得控除されるなど利点が多いのです。 

しかし、運営に関して「18項目」にのぼる厳しい注文があり、初回の決定の際ばかりだけでなく、毎年監督官庁の行う監査の際にも、チェックされます。 もし違反するような事項があれば、会は解散させられてしまいます。 「一般」は、そういった厳しいチェック項目もなく、従来どうりの運営ができます。


渡島医師会「一般社団法人」を選択するため、新しい定款を作り、関係庁へ申請しなければ、4月からの新年度に間に合わなくなり、会計年度が揃わなくなってしまうため、今月の5日に総会を開き、会員の承諾を得たと言う訳です。

会計項目も大きく変わって、予算書も随分と見やすくなりました。 厳しい縛りがなく、各事業もよりやりやすくなってくると思われます。 会のためには良いことだと思います ヨ

2011年2月5日土曜日

血清ペプシノーゲン法と胃がん

「なご美会」熊谷正春
きょうは、ペプシン、ペプシノーゲンの補足です。


食べたものの蛋白を分解する酵素(ペプシン)は胃粘膜の細胞から分泌されるが、その前駆体として血中に存在するペプシノーゲンが胃酸の働きによって変化したものです。 ペプシノーゲンにはⅠとⅡがあり、ペプシノーゲンⅠ(PGⅠ)は主として胃底腺の主細胞から分泌され、ペプシノーゲンⅡ(PGⅡ)は胃底腺の他に噴門腺、幽門腺、十二指腸腺に存在します。 胃粘膜の萎縮が進むと、胃底腺領域が縮小していくためPGⅠの量やPGⅠとPGⅡの比率が減少していきます。 


したがって、血液中のペプシノーゲンのⅡに対するⅠの割合を調べると、胃粘膜の萎縮の広がりとその程度・胃液の分泌機能j、胃粘膜の炎症の有無が分かります。 胃がんは、そうした萎縮した粘膜(萎縮性胃炎)に高率に発生することが分かっていますから、血中ペプシノーゲンⅠとⅡを測定することによって胃がん危険度が分かるので、胃がんのスクリーニング検査として有用です。


PGⅠ値≦70ngかつPGⅠ/Ⅱ比≦3が基準値とされています。 30以下かつ2以下を強陽性、70以下かつ3以下を陽性、40以下または2.5以下を疑陽性と決めました。


胃がんの随伴率は、強陽性は2%陽性は1%疑陽性では0.1%陰性は0.01%となるそうです。 

この『血清ペプシノーゲン法』は、たった一滴の血液からがんの危険度が判るため、「血液による胃がん検診」と呼ばれています。 本当に便利になったものです ネ



2011年2月4日金曜日

ピロリ菌と胃がん(8)

松前「向日葵の会」伊藤昌子
今回は検診法について書くことになっていました。 

ピロリ菌(HP)抗体価とペプシノーゲン(PG)法の血液検査を組み合わせることで、胃の“健康度”、言い換えれば、胃がん危険度診断をすることが可能だと考えられています。 
A群; HP抗体 (-)、 ペプシノーゲン(PG)法 (-)
B群; HP抗体 (+)、 PG法 (-)
C群; HP抗体 (+)、 PG法 (+)

A群は、ピロリ菌の未感染の人、 B群は、ピロリ菌感染に伴う炎症はあるが萎縮の程度は軽い人、
C群はピロリ菌感染に伴う萎縮の進行した人と判断できます。

川崎医科大学の井上和彦先生が、「血液検査で胃の“健康度”(胃がん危険度)がわかります」と言う内容を『Gastro-Health Now』12号で述べています。 それによりますと、1995年4月から2009年3月までの14年間に、「ABC検診」を受けた人に同時に胃内視鏡検査を行って胃がんの発見頻度を検討した結果では、C群で1.87%と最も高く、次いでB群の0.21%だった。 A群の中から発見された胃がんは一例もなかったそうです。 C群は胃がんの高危険群というわけです。

ここまで分かってきたのだから、上手に{ABC検診」を活用して胃がん検診を行うべきでしょう ネ 

2011年2月3日木曜日

重ね正月

玄関の手作りの「しめ縄」
今日は2日(大安)ですから、今年に入ってすでに一か月が過ぎたわけです。 昨夜は、あちこちの家で赤飯を炊いたようだ? 厄年の人は、お正月の「しめ飾り(しめ縄)」を、2月1日まで家の玄関に飾っている場合が多いようだ。

「しめ飾り」とは、昨年までの不浄を祓い、家を清めるためのもので、うらじろ(長寿)・葉つきのだいだい(繁栄)・ゆずり葉(家系が絶えない)などの縁起物をあしらってつくられたもので、神社などでみかけるものと同じ意味を持っています。 

その「しめ縄」を、お正月の月である「一月いっぱい」飾っている云われは何故なのか、調べてみましょう。 


おそらく「重ね正月」ということと関連があるのではないだろうか? 「重ね正月」というのは、2月1日は、正月後最初の朔日であることから、2度目の正月と考えて、厄年にあたる人に仮にひとつ歳をとらせ、早く厄年をやり過ごそうという風習のことです。 それに従えば、正月の月の「一月」に災いが無いように玄関に「しめ縄」を飾っていて、2月1日に「しめ縄」をおろす意味も納得できる。


しかし、その考え方は、一月元旦に「ひとつ歳をとる」という年齢の数え方(数え年)の場合は当てはまるだろうが、今主流となっている(満年齢)の歳の数え方であれば、合わない考え方となります。 たった一か月のうちに、2歳も年齢をとるなんて無茶な理屈と言わなければならないでしょう。 

ただ、「風習」にも理に叶ったものもあるわけで、現代に合致するものは残し・取り入れて生活していけばいいのでしょう。 無理のないものならば・・・。


さて、昨日はもうひとつ喜びのニュースがありました。 「オガクリ」の職員の一人に、待望の男の子が産まれました。 なんと体重が3600グラム以上もあり、母子ともに元気ということで、何よりも嬉しい知らせでした。 おめでとう! こんにちは赤ちゃん です ネ