ロンドン発。 先頃、英国がん研究所のR.Eeles教授らは、「人差し指が薬指よりも長い」男性では前立腺がんリスクが低いとする研究結果をBritsh Journal of Cancer(2010)に発表しました。
1994~2009年の15年間に、前立腺がん患者1500例と健康な対象群3000人の右手指の指の長さの組み合わせを検討した。 その結果、もっとも一般的な指の長さのパターンは、人差し指が薬指よりも短いもので、対象男性の半数以上だった。 両指が同じ長さの男性は約19%みられた。
これら両者の群の前立腺がんリスクは同等であったが、「人差し指が薬指より長い」群ではがんの発症リスクは33%低かったそうです。
人差し指と薬指の相対的な長さは出生前に決まり、胎児が子宮内で暴露されるホルモンのレベルに関係していると考えられていることから、テストステロンの暴露が少ないと人差し指が長くなります。
「出生前のテストステロン暴露がすくないことが、後の人生における前立腺がん発症リスクの低下に寄与するのではないか」と著者らは指摘しています。
じっと我が手を見較べてみると、示指(人差し指)と薬指の関係は一般的なパターンです。 男性ホルモンに十分暴露されて生まれてきたようです ネ