2011年2月17日木曜日

天使のささやきの日

「向日葵の会」田口祥子
今日は、北海道幌加内町の「天使のささやきを聴く会」が1994年に制定した「天使のささやきの日」だそうです。 とってもきれいなネーミングだと思うのですが、そもそも“天使のささやき”とは、空気中の水蒸気が凍ってできるダイヤモンドダストのことだそうです。

ダイヤモンドダストとは、よく晴れた朝など気温が氷点下10度以下になると観察される「細氷」のことです。 空気中の水蒸気が昇華して小さな小さな氷の結晶が降ってくると、太陽の光で輝いて見えるので、そう呼ばれるのです。 北海道でも内陸の地方(旭川とか富良野とか・・・)によく見られる現象です。 

わたしは、芦別市に5年間住んでいたことがあったので、度々ダイヤモンドダストを見た記憶があります。 そんな朝は、きまって良い天気で、舗道の雪の上を歩く長靴を履いた足元から「キュキュ」という音が聞こえることが常でした。 顔は、しばれた冷気のため「ツーン」と突っ張って痛いほどですが妙に気持ちが良かったな~という想い出があります。 もう、22年以上も前のことですが・・・。

『ダイヤモンドダスト』という小説を書いて、1989年第100回の「芥川賞」を受賞したのは南木佳士さんです。 彼は秋田県に初めてできた医科大学の1期生です。 長野県佐久市で多くの肺がん患者を看とった内科医ですが、彼はその後、心の病(うつ病)に罹り、長い間悩まされ続けることになるのです ガ