2010年3月31日水曜日

蛍の光

3/31(水)
 今日は年度末さいごの日ですから、ちょうどいい題名でしょうか。

 誰でもよく知っている「別れの曲」で、明治14年の音楽の教科書に、『蛍』という題名で載っていたそうです。  古代中国の「蛍雪の故事」からとった詞が、みやびな古語でつづられていて、最初は4番まで詞があったと、歌手で作家の合田道人さんが道新の『あの日の歌景色』で書いています。


   3番の詞には、" つくしのきわみ、みちのおく・・・” は、九州と東北のこと
   4番の詞には、" 千島のおくも、おきなわも・・・” は、千島と沖縄のこと  のことばがありました。

 別れた後は、愛国精神を持って皆で国を守ろうという歌だったそうです。


 ですから戦後は、3と4番を省くことで、戦勝国の歌として歌われるようになったのです。

 そして昨今は、学校の卒業式でもあまり歌われなくなってしまったそうで、淋しいかぎりです ネ~

2010年3月30日火曜日

テレビ視聴率

3/30(火)
 朝の貴重な時間をさいて、NHKの「朝の連続テレビ小説」をウオッチすることが日課になっています。

 遠い昔の記憶を辿れば、第1回目の「娘と私」で、北沢彪が家族と団らんしているシーンを想い出します。  それから数えて、今月から始まった「ゲゲゲの女房」は、第82作目となります。 すべて観てきたわけでありませんが、作品名を見れば当時の自分の状況が映像と共に蘇ってくるようで、とっても懐かしいものです。

 始まりは、「バス通り裏」というNHKが夕方に放送していた番組が好評で、朝の時間帯にも15分づつだが、連続して観てもらえれば「大河ドラマ」のようなものになるのではないかと企画されたそうです。 当時はほとんどの人が、連ドラを観てから一日の仕事を始めていたように思います。

 その後、『視聴率』という視聴者がどれだけ興味をもって番組を観ていたかという尺度・計測が導入されると、NHKの朝の連ドラは40~50%の視聴率を何年も記録していました。

 民放の局もだまっていません。 広告料で番組を制作しているわけだから、多くの人が観る番組をつくると広告のスポンサーが多く集まってくることになり、さらによりお金をかけたドラマがつくれることになるため民放局も朝連ドラに参入し、番組作りにも変化がでてきました。

 競争は視聴者や彼らの興味を分散させ、NHKの視聴率も年々下降し、視聴率第一主義に変化を及ぼしてきました。  何度か立て直しが行われて、「おしん」などという世界に通用する名作を生むことにも繋がりましたが、その後も視聴率の低下は防ぐことができません。

 今回の「ゲゲゲの女房」の初回放送視聴率は、14.8%となり、今まででの作品中過去最低のスタート記録となってしまったそうです。 主演の松下奈緒のほか脇役を名優で固めているから、さぞ尻あがりに視聴率も上昇してくれるだろうと期待して観ていきましょう。

 ところで、NHKの朝の連ドラの主役は女優と決まっていると考えている人が多いと思いますが、じつは男優の主役の時もあったんです。 初回の北沢さんの他、何人いたか分かりますか? 

 宿題にします ヨ
(おわかりの方はご一報を下さい)

2010年3月29日月曜日

春を感じる白

3/29(月)

 松前から「春を感じさせる 白」と言う道新記事(沢口俊夫通信員)が、道南版の中央部にカラー写真で掲載されています。  周りにまだ雪が残る水たまりに咲くミズバショウです。

 国道から3キロほど山あいに入った小さな湿地に7株が見られ、数日前から好天が続いていたのが開花につながったと、今月の26日に写真を撮ったようです。

 だが、翌27日(土)の朝から猛吹雪となり、福島の自宅前でも長靴を履かなければ外出できない位の20センチ程の降雪が見られ、車の運転にも少しばかり支障がでるほどでした。 春は近いというものの、自然は気ままなものです。

 待ち遠しいゴルフコース開きも、ちょっとばかし延期です ネ

2010年3月28日日曜日

医師会定時総会と「光る」講演

3/28(日)
 定時総会後の講演に感銘しました。 

 川崎医科大学内科学腎臓科教授の柏原直樹先生のお話は、高血圧患者にとって嬉しい報告でした。 左の図は、腎臓の「糸球体」という組織の絵で、糸球体の内膜を蛍光染色して光らせています。  糸球体は血液中の老廃物を濾して尿を生成してくれる大事な働きをしています。

 高血圧ラットというモデルの糸球体では、正常な血圧の状態では血液中のタンパクは血管から漏れ出てくることはありませんが、高血圧の状態が続いている時は、タンパクが漏れ出てきて、尿蛋白陽性という結果になります。 同じ機序で、血糖が高い状態すなわち糖尿病の時も、重症化すると尿蛋白が陽性になります。 図のピンク色が漏れ出ているタンパクです。

 ところが、今回の講演で柏原先生は、いったん血圧や糖が再び正常化すると、今まで漏れ出ていたタンパクは、まったく尿に検出されなくなるという生体反応を、動画で見せてくれたのです。 画期的な実験だと感心しました。 

 一般の人でも、一目瞭然というわけです。 ふだんの血圧を正常に保つか、血糖を正常化し安定させるか、ということがいかに大切かを改めて強烈に教えてくれました。 

 検診や普段の診療でも「血圧と血糖」の重要性、つまり「生活習慣の見直し」をおおいに強調しておかなければなりません ネ

 

 

2010年3月27日土曜日

診療報酬改定

3/27(土)
 10年ぶりとなる増額の「診療報酬改定」が来月から実施されます。 0.19%アップということで、大変おおきな額となります。 

 診療報酬の本体部分の増額は5700億円で、そのうち7割以上の4400億円を入院医療を担う病院に配分されることになっています。 外来中心の診療所には400億円があてられます。  ですから、病院へは11倍の配分が行われることになるのです。

 なぜなら、入院を引き受けている病院に勤務している勤務医の仕事量が嵩み、疲弊してしまい、退職する医師が多く、医師不足に拍車をかけているからというわけです。 今回の配分が少しでも医師の待遇改善につながって、医師確保が容易になってくれれば良いと思います。 本当に。

 またこの度、地域で活躍している開業医のために「地域医療貢献加算」という再診料を設けました。 開業医の再診料を2点下げたが、地域でがんばっている開業医には3点加算するので、引き下げの補填になるだろうとの見方もあるとは言うものの、はたしてどうでしょうか? 「かえって地域医療への悪影響となる」と、懸念する声もあるそうです。

 4月以降、しばらく見守っていかなければならないでしょう ネ

2010年3月26日金曜日

福島グリーンクラブ

3/26(金)

 今日は、「福島グリーンクラブ」の総会です。 H21年度の収支決算の承認とH22年度の予算案についての審議が行われて、大型予算が承認され、開幕戦を待つばかりとなった。  しかも、3名の新入会員があり、会員総数では34名の大所帯となります。

 今年は、四町ゴルフ親睦大会も第30回を向かえ、当クラブが当番幹事となっているので、7月の大会に向けて忙しくなります。 会員のみなさんにも協力をおおいにお願いしなければなりません。


 早くグリーンへ出たいな~ と言いつつ、まだクラブの手入れもしていないなんて!

 明日から体調管理です ネ

2010年3月25日木曜日

がんフォーラムin福島

3/25(木)

 今日は、「女性の命を守る乳がん検診」と題して、二度目の『がんフォーラムin福島』が行われました。

 乳がんの体験者発言として、七飯町にお住まいの堂林真弓さんが自らの過酷な闘病生活の一端を話して下さいました。 10年間の闘病生活を淡々と語るため、かえって胸を打つものがありました。

 しこりを自分で見つけたものの、専門外の診療科に相談したため二度も発見のチャンスを逃してしまい、専門の「外科」で診察してもらった時には少し大きくなっていて、手術をすると一個のリンパ節に転移が見られた。  

 術後、内服の抗がん剤を飲む期間があったものの、その後の経過は順調に進み、すっかり「がん」イコール「死の恐怖」から免れたかに思われた時期もあったそうです。


 ところが、発病直前に出産した次女が6歳になる頃、頸の下あたりにしこりを触れるようになったそうです。 鎖骨下(さこつか)リンパ節への転移が見つかったのです。 

 さあ、それからが厳しい「がんの闘病生活」の始まりでした。 注射の抗がん剤の副作用(吐き気、脱毛など)に悩まされ、自分が「乳がん」だと周囲に知らせていなかったため、周りの知人たちにも気をつかい、二重三重の苦しみに喘ぐことになってしまったそうです。 しかも、その治療費が高額なんです。

 夫の転勤で札幌に移った頃、家のあちこちに「脱毛」の毛が落ちているため、こどもたちが不審がり、その後始末やら家事仕事のきつさから「エプロンサービス」という家事をサポートしてくれる患者会の応援を受けることができた頃から日常生活がとても楽になり、身体的・精神的にも安定できたと言います。 

 もちろん夫の支えや家族の協力があったからこそ苦しい闘病生活を戦ってこれたが、10年経って振り返って思うことは、「検診」「患者会」の大切さだと言いきっていました。

 「検診」は、不安もあり出かけることが億劫ですが「早期発見」のためには、まず一歩足を前に踏み出す勇気が必要です。  まず「検診」を受けることなんです。 

 新年度も特定健診・がん検診が始まります。 みなさん、さっそく申しこんで下さい ネ


2010年3月24日水曜日

JR車内誌から

3/24(水)
 汽車の旅の愉しみは、駅弁のほかに車内に置かれてあるお気に入り雑誌のこともあります。  JR北海道の車内誌がそれで、連載エッセイ「人生の讃歌」は特に気に入って読んでいます。 


 今月は、「ある読者」という題名で、作者自身の小檜山博さんが30年以上も前に初めて出版した『出刃』という本が売れなきゃどうしようと困り果てているところから書き始めています。 本屋では隠れるようにして自分の本を買いあさり、一方で奥さんが質屋通いをし、見知らぬ家庭に本の行商をして回ったなどと、「売れている本」の仲間入りを期待する涙ぐましい努力もしたという話に続きます。

 次いで、20年近く前の札幌駅前通りの靴磨きの女性の話になります。 当時はまだ確かに靴磨きの人がいたと私も記憶してます。 3人並んでいる女性の靴磨きのうちの一人が、客のいない時に読んでいる本を小檜山さんが偶然見つけてしまいました。 『無縁塚』という純文学と言われる類の本で、小檜山さん自らの自伝小説本でした。

 彼が動悸を抑えながら、「こんな本よむんですか」と聞くと、「私はこの人の小説が大好きで、・・・近くの図書館から借りるんですが、どの本も5回は借りてます。 この人の小説を読むと死にたくなくなるんです」と答えたと言います。

 その言葉に絶句した小檜山さんは、彼女の名前(76歳)と自分の名を署名した「本」を手渡しました。 するといきなり彼女の眼から涙がほとばしり頬を伝い落ちたそうです。 自らの生い立ちから暗い半生を語ってくれた彼女に出会えてよかったと深く頭を下げ、小説を書いてきてよかったと思ったと結んでいます。

 当初わたしは列車の中で、小檜山さん夫婦のこっけいな「本」買いと行商する姿に共感し、また熱烈な愛読者がいることに感動して車内誌を持ちかえって来たわけで、その彼女が発した言葉「死にたくなくなるんです」についてはあまり深く考えていませんでした。

 ところが、3月23日の道新の「魚眼図」に乾淑子(東海大教授)さんが「芸術の力」と題して、この車内誌のことを書いています。 "靴磨きの彼女は、少なくとも借りた「本」の数だけ「死にたい」と思い、「死にたくなくなる」ために何度も借りた「本」を読んだんだろうと考えると・・・、小檜山さんをはじめとする芸術家は偉大であり、だからこそ芸術文化は必要なのです”と、乾先生は述べています。

 短い文章でも、読む人によっては見方・捉え方が大きく異なり、感動する言葉や内容にも大きな違いが生じることがあります。 読み手のアンテナのせいでしょう カ

2010年3月20日土曜日

ねえ、ねえ (夫の呼び方)

3/20(土)
 今朝の「いずみ」欄は、とても気持ちを穏やかにさせてくれる投稿です。

 千葉陽子さんという喫茶店大好きな旭川市在住の方の、ご夫婦の話題です。 いろいろな喫茶店のコーヒーの味や店の雰囲気などを楽しむという具合で、特別な会話もない喫茶店巡りの趣味のようです。 

 ある時、隣のボックスに座っていた中年夫婦の会話を聞くともなしに聞こえてきたのは、「ねえ、ねえ」という夫を呼びとめる妻のことばでした。 千葉さんは、「お父さん」とか「パパ」という呼び方しか頭になかったようで、「ねえ、ねえ」をすっかり気にいってしまったというわけです。

 しかも、そのけっして若くはない奥さんの「ねえ、ねえ」という声がとてもかわいらしく呼んでいるように聞こえたので、思わぬ収穫を得た千葉さんは「これでいこうと結んでいます。

 たぶん、さっそく「ねえ、ねえ~」とご主人に話しかけているのでしょうか? とってもいい話です ネ
 

2010年3月19日金曜日

福島町歴史講座

3/19(金)
 今日、第3回の福島町歴史講座が行われます。
 「福島町の成り立ち」と題しての講演を、「福島町史研究会」副会長の金沢秀一さんが話してくれます。

 福島町の先住民は、いつ頃からかと言いますと、縄文時代までさかのぼります。 昨年、北海道埋蔵文化財センターの発掘調査が町内館崎地区で行われ、縄文中期(6000~4000年前)と言われている地層から人骨(子ども)が発見され、大きな話題になりました。 

 結局、縄文時代前期から後期までの長期間、「館崎遺跡」と言われる館崎台地一帯に先住民が生活していたことになります。 非常に大きな円筒形の土器を造っていたので、この時代は円筒土器時代と呼ばれています。

 「オガクリ」は、青函海底トンネル工事に伴う国道切替工事のため、歴史ある「館崎地域」の台地を切り開いて新しく造った国道228号線に面しており、目の前に歴史の重みを感じる場所にあると言えます。

 5千年前と言っても、どうもピンときません ネ~
 

 

 
 

2010年3月18日木曜日

ウソと黄色のジャンパー

3/18(木)
 松前発。  「道新」の松前地区の通信員 沢口俊夫さんの記事が、今朝の渡島・桧山版に載っている。

 野鳥のウソの食害から松前の桜を守るために桜防衛作戦が2カ月前から行われていたが、そのウソもどうやら北の方へ旅立っていったようで、ひとまず「作戦は成功した」という記事でした。 何故かウソ黄色い色が苦手のようで、町民の皆さんは黄色いジャンパーを羽おって公園内を散歩して歩いたそうです。

 昨年の松前の桜は、見るも無残な状況で、訪れて来てくれた観光客はみな「ガッカリ」というありさまでした。 そのため、今回の大作戦となったわけで、今年の桜はさぞ枝ぶりも素晴らしいものばかりだろうと期待しています。 

 みんなの努力が実を結んでくれるといいです ネ

2010年3月16日火曜日

tPA(脳梗塞薬)

3/16(火)
 脳梗塞は、発症から2時間以内の早い時間帯で条件が許すならば、 tPA という薬品を投与することによって、脳血管内の梗塞部分を溶かし、治癒することができるようになりました。 社会復帰も可能になったということです。 

 「tPA」とは、組織プラスミノゲン活性化因子といって、もともと血液中にある酵素で、プラスミノゲンというタンパク質をプラスミンに変える働きをするものです。 じつはこの薬は、心筋梗塞の治療に使われていたものですが、05年から脳梗塞へも適応が拡大したのです。 

 そんな便利な薬が、今度は血液の流れが途絶えて「壊死をおこした組織の再生」に有効だという実験結果を東大医科学研究所の服部浩一先生らのグループが明らかにしたと、今日の道新夕刊で報じています。

 まだ動物実験段階だが、「tPA」を注射することにより、壊死組織にいろんな細胞の基になる「幹細胞」と思われるものが集まってきて、細胞修復のメカニズムが働いて組織の再生が行われるということです。

 現に,人の足の動脈の血管が詰まる(閉塞)ことによって足が痛くなって歩けなくなり、足の指が冷たくなってしまう病気;ASO閉塞性動脈硬化症に、幹細胞を注射することで血行が改善するという臨床成績も報告されていますから、 「tPA」が結果的に幹細胞を誘導するようになるなら、すばらしいことです。

 このASOという病気は60歳以上では、4~5人に一人の割合で発症していると言いますから、結構患者さんは多いと思います。  みなさん 血圧や脂質異常に気をつけましょう ネ

2010年3月15日月曜日

新型インフル

3/15(月)
 厚労省は全国の5千の定点医療機関からの報告でまとめた3月第一週のインフルエンザ患者が、一機関当たり一人を下回ったとし、沈静化したと発表した。 
 7カ月ぶりのことである。  種類は、ほとんどが「新型」である。

 第二波が来ないとも断言できないので、状況を注視しているとも発表している。  「津波」とは違うものの、普段の予防対策が肝心です ネ

2010年3月13日土曜日

ギョウジャニンニク

3/13(土)
 福島町に「ギョウジャニンニク」を栽培している古田米作さんという74歳の農家の人がいます。

 ギョウジャニンニクの栽培は難しく、天然ものでも15年の歳月がかかると道新の記事は伝えている。 それを約8年で種から育て上げることに成功し、やっと出荷にこぎつけたそうです。 

 道内の収穫量は、06年で8.9トンだそうで、新得町や南富良野町などが主な産地です。

 古田さんは「今年は予定を大きく上回り150キロを出荷するが、来年は200キロを目標に」と、天然ものに近い味のギョウジャニンニクに自信をのぞかせています。

 このニンニクは「アイヌネギ」とか「キトビロ」とも言われ、愛好家は結構います。  「焼き肉には最高だ」とか言って、これからの時期の診察室は「かおり」が充満します。 お好きなら、どうぞ です ネ

2010年3月11日木曜日

ラッコとウニ

3/11(木)
 根室市の納沙布岬に近い沖合に移植した「ウニ」が、ラッコに食べられという被害に遭っていると道新が報じている。

 ラッコと言えば「クーちゃん」で親しまれた釧路川のラッコを思い出しますが、その「クーちゃん」も納沙布岬に姿を見せていたと言うから、なんともはや・・・。

 被害額は、500万とも3000万とも言われ、いくら「クーちゃん」人気で釧路市などが儲かったかも知れませんが、甚大な被害にかわりはありません。 

 何かいい方策がないものでしょうか ネー

2010年3月9日火曜日

救命士の仕事

3/9(火)
 救急搬送時に活躍するのが「救急救命士」です。 1991年に創設された国家資格の仕事です。 

 彼らの活躍なくして、今の救急体制は維持されません。 その仕事内容は大変厳しいものです。 彼らが許されているものに、気管挿管による気道確保、心停止やアナフィラキシーショックに陥った急性アレルギー患者へのアドレナリン注射、AED(自動体外式除細動器)の使用などです。

 昨日の道新によると、厚労省の検討会で重症の喘息患者への「ぜんそく吸入薬」の使用が解禁に為るらしいです。 糖尿病患者の血糖が下がった時(低血糖)に血糖の確認やブドウ糖を投与出来るようにも成るらしいのです。 

 しっかり学校で訓練を受け、実践のトレーニングも十分積んでいる彼らだから、もっと仕事量を増やしてあげてもいいと思うのですが、どうでしょう カ
 

2010年3月8日月曜日

メタボの腹囲

3/8(月)
 今日の道新の記事にもあったが、メタボの診断基準のトップにあるのが「腹囲」です。 
 研究によると、肥満の人が「腹囲」の増加に伴い心筋梗塞や脳卒中などのリスクが上昇することが確認された。 が、明確にリスクが高まる数値の特定は難しいとのことです。 

 男性が85センチで、女性は90センチという女性の方が数値の多い国はないようです。  しかも、90センチだなんて・・・。  日本の女性なら80センチの「腹囲」が妥当ではとの見解もあります。 

 また、日本の基準では、糖尿病や高血圧があっても、「腹囲」が基準以下なら、メタボに該当になりません。 特定健診で「引っかからないで、すり抜ける」ことがおきてしまうのです。

 今後、検診の診断基準の変更があるかも知れませんが、もっと先のようです ネ
 

2010年3月6日土曜日

道南ブロック会議

3/6(土)
 毎年、3月の道医師会の定例代議員会に向けて、道南の四つの医師会(函館市、渡島、桧山、北部桧山)の役員が集まって意見交換します。 
 
 定例代議員会に質問する「代表質問」は、" 函館市に医学部を"という内容のものです。 医師不足が叫ばれている今、地域に勤務する医師を確保するには地元で医師を教育するような発想でやらなければ、医学部を卒業しても地元で勤務してくれないでしょうから・・・という意見もあります。 
 ともあれ、地域の医療情勢はまだまだ大変です。 小手先ではない発想や計画立案が求められています。

 各医師会の先生方と様々な話ができ、有意義な会となりました ネ
 

2010年3月3日水曜日

健康だより第11号

3/3(水)
 『高齢者を知ろう』を、新しいシリーズ掲載とします。  福島町は、高齢化率が全道平均より高く、少子化も進んでいることから、老夫婦だけや独居のお年寄り家庭が増えてきています。  

  高齢者に特有・特徴的な症状や疾患が見られるなら、それらを判りやすく解説し、予防に努めていただきたいと考えました。 「早期発見」がキーワードと思います。

 シリーズで読んでいただいている「ガンのはなし」は、大腸がんを取り上げました。  年間の発生率・死亡率が増加傾向にあり、女性の死因の第2位となっています。  乳がん・子宮がん同様、しっかり検診を受けることにより、早期に発見され、手術可能な件数が増えると思います。 大腸の場合、他のがんに較べて、転移の傾向が遅いという特徴があることも、検診を早く受けてほしい理由です。 

 全大腸の内視鏡検査は、ファイバーの改良によって性能も使いやすさも格段に進歩していますが、その検査の満足度は術者の技量によるところが大半です。 大腸がんの72%も占める直腸・S状結腸だけの内視鏡(シグモイドスコピー)なら、簡便にできるので、便潜血反応とともに大腸がん検診の良き検査法と考えていただていいでしょう。 

 北国にもやっと春の足跡が聞こえてくるかしら。 今回から『オガクリ先生の絵手紙紹介コーナー』をもうけました。 松前町で「向日葵の会」を結成し、代表を務めている 「花田 冨」 さんの作品を載せています。  ちょっと変わった らんの花だそうです。 いい感じです ネ
 




2010年3月1日月曜日

弥生

3/1(月)

 今日から弥生3月です。 もう二ヵ月が過ぎてしまいました。 何だか今年は、月日の経つのがとっても早いような気がしてならないのです・・・が。


 早いと言えば、オリンピックも今日が閉会式でした。 開会式の時、聖火台が何だか三柱では不格好だなと思いつつも、サプライズな演出をすると聞いていたので、これもその一つだろうかと思っていたところ、閉会式で四本目の「聖火台」に16日目にして火が灯るというハプニングな演出を行ってくれました。  

 何だかんだと、カナダはやるもんです。  「金」14個は、もちろん史上初めての快挙だし、お家芸のアイスホッケーでは、男女とも金メダルです。  

 特に男子は、6人攻撃(ゴールキーパー無しの状態)までして、やっと同点(2-2)に追いついたアメリカチームの執念を、サドンデスの延長戦で退けるなどは、開催国のカナダ人にとっては、たまんないでしょう ネ