2010年8月9日月曜日

絵馬(2)

8月7日のブログに、町内の月崎神社に明治時代に奉納された71枚の「絵馬」が飾られているという話を書きました。 

その絵馬の多くが「船絵馬」で、北前船の図柄ではないだろうということも書きました。

ところが、インターネットで「絵馬」を検索してみると、面白いことが判りました。  江戸時代の半ばから明治・大正にかけて「夢楽洞万司」の雅号を受け継ぐ歴代の町絵師が営む『夢楽洞』と呼ばれる工房が福井城下にありました。  この工房の人気商品のひとつが絵馬で、江戸時代の半ばから幕末・明治初期にかけて大流行したそうです。  越前を中心に、加賀や能登、越中地方に今でもたくさん残っているそうで、当時旅のみやげなどに人々が買い求め、町や村の堂・社に奉納した(奉納絵馬)ようです。

その船絵馬を現代に甦らせたのは、福井市にある有限会社「繪馬洞」です。 舟の他に、万司天神や武者姿のものなどあって、色彩などは江戸時代とまったく同じです。 そこで作っている「北前船絵馬」と名付けられた絵馬が右上のものです。 金額は30万円です。

今回、月崎神社に飾られた船絵馬の多くのデザインは、良く見ると「夢楽洞」のものとほぼ同じであることが判ります。 右下が月崎神社の絵馬です。

大量に出回っていた絵馬を、北陸地方に旅をした時に買い求めたかどうかは解らないが、おそらく網元に出入りしていた商人を介して流行作品を手に入れ、豊漁祈願や海上安全を願って地元神社へ奉納したと考えられるでしょう。

それにしても、朝日の位置、左向きの船首、帆の張り具合など色彩も含めて良く復元したものです ネ~