きょう、自宅から オガクリ へ行く途中の道路沿いの大きな桜の木に、少しですが花が咲いているのを見つけました。 毎年、この近辺でも比較的早く花をつける早咲きの桜の木です。
でも、つい二日前の、みぞれ交じりの寒い日のせいで、道内の桜の開花予想は少々修正されるようです。
昨夜、テレビのドキュメンタリー番組で、「鳥越俊太郎の遺言」と題する放送がありました。 報道キャスターとして活躍している鳥越さんは、自らの病 "大腸がん” を公表し話題になった人ですが、今また再発した肺がんの手術・闘病生活の模様を記録した映像をTV番組で紹介したのです。 病状が安定し、番組が放映される頃になると がんになって、かえって周りの事や物がよく見えてきたと、彼は「遺言」のなかで述べていました。
わたしが高校一年生の時のクラス担任の H先生は、大学生時代に結核に侵され、闘病生活を余儀なくされたと、なにかの折りに話してくれました。 当時は、まだ特効薬も十分でなく、安静・栄養が一番の薬だった時代です。 結核も がんと同じく、いわゆる「不治の病」だったわけです。 病室から見える外の景色を再び見ることができるのかという深刻な思いを、いつも感じていたそうです。
そうなるとかえって、周りのものが新鮮に、よく見え大事にしょうと感ずるようになるもんだと話してくれた昔のことを、鳥越さんの番組を観ていて想いだしていました。
「死ぬかもしれない」という一生の期限が決められた時に感ずる心境なのでしょうか。 H先生は『末期の目』と、話してくれたように記憶していたが・・・
道南 松前の桜は、種類が多いので ひと月以上も 観桜 を楽しめます。 嬉しい限りです ネ