「向日葵の会」 |
今はインフルエンザなどの流行時期でもないので、急患と言っても「昨日イヌにかじられた」とか、「手に棘を刺した」などという患者さんで、何日も前から具合が悪かったという人も、日曜日で病院に来れる時間ができたので来院したという患者もいます。 仕事優先のため、少々からだの具合が悪くっても我慢しているようです・・・。
ですから午前中に患者さんが集中することが多いので、午後からは時間的に余裕ができます。 いつもは、溜まっている書類を書きあげたり、カルテの病名付けをして過ごすのですが、今日は「NHKスペシャル」を視ることができました。 『恐竜絶滅 ほ乳類の戦い』というタイトルです。 昨年の放送で、今日は再放送でした。
わたしたち哺乳類の祖先は、2億5000万年前にすでに地球上にいたが、からだはネズミのような小さなものでした。 その当時は、恐竜が地球上で繁栄していた時代で、およそ1億5000万年続いていたそうです。 日中は巨大恐竜が我がもの顔に闊歩しているので、小さな哺乳類は生き延びるためには夜間に活動し、食べものも何でも食べれるようなからだの構造になっていた。
さらに1億2500万年前頃に『胎盤の獲得』という進化を哺乳類はしました。 繁殖革命ということです。
そうした大変大きな進化をした哺乳類にとって、天地がひっくりかえるような出来事が6500万年前に起きました。 10キロにもおよぶ巨大隕石がメキシコのユカタン半島近くの海に落下したのです。 高さ300メートルに及ぶ大津波、延々と続く森林の大火災、その後におきた急激な環境変化などのため、あらゆる生物は死に、勿論繁栄をきわめていた恐竜も例外なくほとんど死に絶えた。
ところが、子孫を残す方法で都合の良いような“進化”を遂げていた『哺乳類』と『鳥類』は、奇跡的に生き延びたものもいたのです。 哺乳類は胎盤を獲得していたし、鳥類は抱卵という習慣を獲得していて、卵から雛を孵し、雛が自分で餌を獲れるまで親鳥が育ててきました。 爬虫類は、卵は産みっぱなしで、後は知らぬ存ぜぬです。 海ガメがそうです。
胎盤にしても、抱卵にしても「親と子」の強い繋がり(命の絆)があれば、最悪の環境にあっても生き延びられるという証しということです。
今日のスペシャルのタイトルの『哺乳類の戦い』という表現は、わたしたちのなかにある遺伝子DNAは、“子孫を残す”という一点で、進化してきているという意味にも採れるように思えます。 しかも、何百万年という気の遠くなるような年月の単位で・・・ネ