松前「向日葵の会」松川久子 |
国のがん対策推進基本計画が今年3月末で第1期の5年間を終えるにあたり、道は今春、予防や早期発見、患者支援などの施策を進めるための「がん対策推進条例」を制定する予定としているので、医師と患者の立場から、がん対策の現状や今後どう進めるべきかについての対談を行ったという記事です。
坂下さんは、自ら卵巣がんを発症し手術後に社会復帰した経験があり、身体的・精神的な後遺症に悩まされ、結局仕事を続けられなかったことを告白してしています。 がん患者の治療は長期間続き、そのため医療費も高額になることが多く、経済的にもたいへんだという現実もあるので、経済的支援を条例で掲げてくれるように道にも要望したいと述べています。 また、がん検診の無料クーポン券など配られても受診率の向上にあまり結びつかないので、健康診断に組み入れて義務化し、道民の意識を変える施策も必要だと語っています。
一方、西尾先生は、検診でがんが早く見つかれば、命も助かりQOL(生活の質)を落とさず、医療費も進行がんの時の費用より十分の1で済むと言います。 何とか検診を受けやすくする工夫が必要ですとも強調しています。
さらに、道教委ががんに関する副読本を作ったり、たとえば中学3年生を対象にがんについての特別授業を行うなどのがんという病気や検診の重要性についての”啓発”も必要であると語っています。
それについては、わたしも同感で、少年期から「がん」というものの知識を深めて欲しいと思います。 わたしは昨年、福島小学校の5・6年生を対象に「こどものための健康教育」という授業を行いました。 がんを例に挙げての内容にして、「がんにならないための12カ条」を中心にお話しました。 案外、子どもたちはがんについての知識があり、二人に一人ががんになることも知っていました。
早くから介入することで、生活習慣の是正に繋がっていくことが割に容易ではないだろうかとも考えられます。 是非、道教委もそうした方向で対策を立ててほしいと思います ヨ