2011年11月2日水曜日

霜月・・・テレビと寿命と一億総〇化

「なご美会」熊谷正春
最近、とてもショッキングな記事を「Medical Tribune(メディカル・トリビューン)」で見つけました。 メディカル・トリビューンとは週一回発行される医療新聞(国内外の医学学会短報,最新の医学情報を記載)です。 

オーストラリアにあるクイーンズランド大学公衆衛生のJ.Lennert Veerman博士らが「British Journal of Sports Medicine」に発表した内容は、“一日平均6時間テレビを見る人”は、見ない人と比べて平均余命約5年間短縮するというものです。 2008年の25歳以上のオーストラリア人の検討結果からのもので、25歳以上の成人がテレビを1時間見ると、平均余命は22分弱短縮する可能性が示されたということです。

博士らは、今後これらの数値が因果関係を反映していることが確認されれば、テレビ視聴は確立された行動危険因子(たとえば運動不足など)と同等の公衆衛生上の問題と見なすことがぢきると考えています。

テレビの持つ影響力については、「テレビによって日本人は一億総白痴化する」と警告した大宅壮一という社会評論家がかつていました。 1957年『週刊東京』2月2日に「テレビに至っては紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴番組が毎日ずらりと列んでいる。ラジオ・テレビという最も進歩したマスコミ機関によって一億総白痴化運動が展開されているち言って好い」と発言したことによると言われる。 対象と言われた番組の司会者は三国一郎でした。

やはり同じ年の1957年に作家の松本清張も「かくて、テレビによって日本人一億が総白痴化しかねない」と朝日放送の広報誌『放送朝日』で嘆いていたそうです。 

50年以上経った現在のテレビ番組の内容について、お二人はさ~て何と言われるでしょうか ナ