講演資料;喫煙者が治療をしないと65歳から 息切れがはじまり、死にいたる。 |
今夜(実際は昨夜)、函館市内のホテルで行われた講演会で、KKR札幌医療センター呼吸器科の福家(ふけ)聡 先生の話です。
せき・たん・息切れが臨床症状で、タバコ喫煙歴のある人が罹る病気です。 年齢がすすむにつれ、二次感染を起こし、呼吸困難のため救急外来へ運ばれるケースも珍しくありません。
喘息と違う点は、喘息の場合、発作がコントロールされれば、気道閉そくが治り、症状の出現も無くなり、日常生活に不自由はなくなりますが、COPDの場合は、症状が安定化したと思っても、気道(細気管支)の狭窄は完全には改善されず進行性なので、酸素吸入を必要とする場合がおこります。 不可逆性なのです。
ですから、タバコ煙を主とする有害物質の吸収につながる「タバコ喫煙」を止めさせる必要があります。 生活習慣病としてのCOPDを何としても早期に発見し、早期に治療にもっていければ、その人の後半生は違ったものとなることでしょう。 息苦しさの無い、穏やかな人生です。
「ディスカバリーCOPD」という取り組みが全国で行われています。 早く氷山を溶かしてあげたいものです ネ