2008年12月29日月曜日

白神(2)

12/28(日)

 今年6月の第53回全道俳句大会で道知事賞を受賞した白神の 川内谷弘美 さんから、『白神岬』と題する句集をいただいた。  家族や俳句仲間の多くの応援によって今回はじめて発刊された。

 白神小学校の松本校長先生(故人)に出会って始めた俳句の一番最初の句は、

         雪解けて (あざみ)顔出す 春の里

で、一生忘れる事の出来ない句だそうです。 句集の奥さんのカタクリの絵手紙の栞もきれいで、

         青(すだれ)  鍵などいらぬ 村に住み

という句は、おおらかで、住民の連帯感の強い白神という土地をよく表していると思います。 白神岬という句集名は、父母はじめ彼も白神生まれで、そこの四季の中での句がおおいことと、文豪伊藤 整の生まれた所ということが由来のようです。

 今回の受賞の句は、

         船売って 海を見ている 頬被り

で、「松前の現状を俳句で多くの人に伝えたかった」そうですが、漁師のわびしさがズシンと伝わる淋しい風景です ネ