2012年3月2日金曜日

大滝のお不動様

大滝不動社(明治23年館道策刻)
昨日のブログで掲載した「吉岡港真景」は、正確には『渡島國松前郡吉岡港真景』となっていて、たいへん貴重な情報も載っています。 明治23年の12月31日現在の吉岡村の村勢です。 

戸数230戸、人口1433人。 村立小学校は1カ所、村立病院も1カ所、三等郵便局も1つなど主だった公共施設をはじめ、商店や湯屋、理髪床の数も記載されています。 

そして、同年の1月から12月までに吉岡港に出入りした船舶の数も載っています。 小蒸気船380艘、風帆船8艘、日本形五百石以上10艘、同じく五百石以下300艘などと印刷もされています。 

当時の吉岡村内の景勝地のひとつという意味でしょうか、不動之瀧(大滝不動社)の絵も描かれています。 『福島町史』の郷土の伝説の項に解説されているところによると、この大滝のお不動様は霊験あらたかで、村に火災や地震等がある場合、信者の人達に霊夢をもって知らせ、信ずる人への降福繁昌を与え、さらには大滝の水は目に効くということで有名で、目薬水として遠近から汲みに来る人も多く、今も函館方面からの参詣者も絶えないのだそうです。

このお不動様は浄土宗海福寺の管理に属していて、毎年5月28日9月28日の春と秋の二回例大祭が行われています。 宵宮の夜は多くの講中の人達が泊まり込んでお祈りをし、加護を求めているそうです。 一度お参りしてみません カ