「なご美会」池田龍夫 |
ところが、先月11日の「東北・関東大地震」の発生のため、生活すべてにおいて自粛ムードになっている今日この頃です。 昨日の道新夕刊の「今日の話題」のコーナーの川嶋信義さんが“自粛の度合い”という題で文章を書いています。
札幌ススキノの客足が落ち込むほど気軽にお酒を飲みに出かける気分になれないだろうし、被災地のことを考えれば、浮ついたお祭り騒ぎが出来るはずもないと思うが、自粛ムードの広がりで「自粛しないのは不謹慎」との空気がうまれはしないだろうか、と心配になると言います。
復興には長い時間がかかるだろうから、支援も一時的な現象に終わらせることなく、長期的に続けなければならないだろう。 それには、わたし達は現地を思いやりつつ、普段通りの生活をしていくことが必要で、自粛にとらわれ過ぎると元気が失われ、結果被災地への支援もできなくなるとも言ってます。
さらに、節電でも単なる苦労の分かち合いだけでなく、日常の電気の使い方を点検し、電気に頼ってきた生活を「見直す」機会にしたいし、統一地方選挙運動も名前の連呼だけで選挙カーを走らせるのではなく、政策の中身を「論じ合う」機会をつくって欲しいものだとも述べています。
「ピンチをチャンスに」とはよく言われます。 まさに今回の想定外の事態に対しては、自粛することも必要だが、川嶋さんが力説したように、その度合いもあるだろうと思います。
今回の災害は、普段当たり前のように感じてしまい、便利な日常生活に感謝することに無頓着となった私たちの毎日の暮らしの中身を考え、見直し、家族や地域などでもそのことを話し合ういい機会になったと捉えられないだろうか。
“卯年の卯月”です。 年の初めには、「今年はピョンピョンとウサギのように飛び跳ねて、経済が良くなる」と、みなさんが口々に言ってました。 本当にそういう良い年になるように、頭を上げて、前を向いて行きましょう ネ