松尾芭蕉が俳諧について唱えた言葉だと宇江佐真理さんが昨日の道新の「見上げた空の色」で解説していた。
「ふえきりゅうこう」とは、永久に変わらないものと常に新しくなっていくものという意味だそうです。 その考えは、俳諧のみならず自分が今書き続けている時代小説の分野にこそふさわしい言葉だと彼女は感じている。
交通手段の発達、携帯電話にメールやファクシミリそしてスマートフォンなど・・・の通信手段の進歩の目覚ましい現代にあっても、時代小説が廃れないのは、世間の人々は心のどこかで永久に変わらないものを求めているからではないのかと彼女は分析している。
彼女の一番大事なことは何かというと、日常生活だと応えている。
交通や通信の手段の進歩していない時代であっても”人々”は己の人生を模索してきた。
余計な夾雑物がないだけ過去の”人々”の思いはなおさら際立って感じられる。
つまり、そうした時代の人々の日常生活を丹念に書き描くことが彼女の作家としての軸なのではないだろうかと考えたわたしです ガ