11/6(木)
この秋に始まった新番組のTVドラマの中で、倉本 聰の「風のガーデン」がいい。
富良野を舞台にしたTVドラマ三部作のうちの最後の作品だという。
すい臓の末期ガンという設定の主人公 中井貴一さん扮する優秀な麻酔科医の 弾くチェロの音色もいいが、在宅医療を専門とする初老の医師を、先月肝臓ガンで 逝った緒方 拳さんが好演している。 彼の遺作となった。
東京から、たまたま帰郷した在宅ガン患者の息子が”オヤジを病院へ入院させる” と強く主張するが、”自宅で死を向かえたい人の希望をかなえたい。家族と共に過ごす時間を大切にしてあげたい”と、おだやかな口調ながら、力強く諭すシーンは、緒方さんの最期を知った今では、何とも複雑な気持ちでいっぱいだった。
役づくりとは言え、その演技に真の役者魂をみた思いだった。
今後のドラマの進行に目が離せないゾ。