講演当日は、町有形文化財の円空仏の拝観もできるとあって、吉野地区の人々も交えて聞きに来てくれましたし、その内容は新聞にも取り上げて頂きました。
河島英五の奥さんが経営するカフェ |
しかし、その後も一向に情報が集まりません。 81年の頃の新聞記事の保存が無いのかもしれませんが・・・。
そんな折、「今月は連休をつかって旅行ができるかな?」 という日にちの余裕ができました。 開院記念日と合わせた大型(?)連休です。 暑い時期と台風の接近が心配される季節ですが、休日を利用できる時はほとんど無いので、一大決心をして念願の案件のための行動を実行しました。 もちろん、それ以外にも旅行するための正当な理由がありました。
英五の代表作 |
やはり奈良は暑かった。 道南の7月頃の気候を思い浮かべてくれると、その厳しさが分かると思います。 奈良のダウンタウンはとっても道幅が狭く、大人3人くらい並んで歩くと道幅いっぱいになるほどなんです。 そんな道を車がすれ違う小路も随所にみられ、旅行者のレンタカー運転は、まず無理かなと想像してしまいます。
だから、目指す「Ten.Ten.Cafe」も何度も何度も道を聞いてやっと探しあてたくらいです。 ひと息ついたと思ったのも、店の入り口に張り紙がしてあります。 「誠に勝手ながら、本日はライブのため、13時ラストオーダー、13時半閉店とします」というものです。 その時は、すでに4時近くになっていました。
その時ばかりは頭が真っ白になりました。 ライブを聴く都合もつかないし、明日は他に用事もあって再び訪ねてくる余裕などありません。 内部からは、練習中の楽曲の演奏・歌声が聞こえてきます。 当たって砕けろの思いで、ドアをそっと開けてみました。 店員の一人が近づいてきたので、アポイントを取っていないが、“北海道から英五さんの奥さんに会いにきました”とだけ告げました。
すると、奥さんは今ここに居ないが、4時半頃には戻ってきますとの返事です。 会ってくれるのかどうかも分からないが、その時間頃また訪ねてきますと言って別れました。
なんだかとっても暑かったし、喉もすっかり乾いてしまい、近くの喫茶店に入って飲んだその時の水ほど美味しいと思ったことはありませんでした ネ