「なご美会」熊谷正春 |
1903(明治36)年に京都市内を日本で初めて営業バスが走ったことを記念しての命名で、当初は鉄道とすみ分けて地域の足を担うように開業したそうです。 その後、道路が整備され線路を必要としない分、鉄道汽車よりもバス路線が網の目のように発達してきました。 全国至る所にバス路線が拡がっていて、まさに市民の生活の足となっています。
だが、地方では年々乗車する人数の減少が大問題になっています。 今朝の新聞「卓上四季」の著者も記事内容の3分の2は、留萌地方のバス乗車人数減の話を書いています。 もちろん、ここ道南も例外ではありません。
渡島西部4町(木古内から松前まで)を走っていた鉄道は、青函トンネルの開通に合わせるように廃止されました。 代替えとしてバス運行が開始され、今日まで続いています。 学校への通学の足のためや町民の買い物のための大事な公共機関です。 もちろんオガクリはじめ、近隣の病院への通院にも欠かせない公共乗り物です。
ところが、平均乗車人数が、ある一定数に達しない場合、路線の本数減少が実施される計画だと言います。 現に、ここ数年の間にダイヤ改正が度々行われ、通院利用している患者さん達の中には、ひとつのバスを乗り遅れると3時間近くも待ち時間ができてしまうというので、たいへんな迷惑を被っている人もいます。
一方、病院は通院する患者さんのためにと言って、数年前から自前のバスを運行させる傾向が多く見られます。 特に函館市内からは整形外科、眼科など患者が直接病院へ赴かなければ治療できない診療科のバスが運行しているのが特徴で、その人数はけっこうな数に上っているのも事実です。
ですから、もしその人達が公共バスを利用することになると、今のバスダイヤよりバスの本数が増えることは確実となるかも知れません。 きっと公共の乗り物が今後も維持・継続されることに繋がっていくことにもなることでしょう カ