2011年5月5日木曜日

こどもの日

今日の東京ドームは、昨夜の巨人のさよならゲームのあとを受けて、緊迫した第三戦目を迎えていました。 巨人の小笠原道大選手が2000本安打達成にあと1本と迫っていることと、阪神先発の岩田投手の今季初勝利がかかる一戦でもあるからです。 
さらに、巨人のルーキー沢村投手のドーム初先発と、盛りだくさんの内容でもあったからです。

結果は、2-1で阪神の勝利に終わり、岩田投手が初勝利し、小笠原選手がちょうど2000本安打を達成してくれました。 プロ野球人として、「名球会」への仲間入りのできる資格を手に入れれる記録だから、誰でもできると言うものでもありません。 TV解説者で、自身も「名球会」入りをしている元中日の立浪さんが「1500本あたりまでは、なんとか打つ人が多いんだが、その後はケガや年齢によってレギュラー争いに残れないで引退していく人の方が多いんです」と話していました。 

ですから、「健康」で長く現役を続けられたプロ野球人だけが勝ち取る勲章のようなものでしょうか。

ところで、プロの野球選手だからといって、すべての選手が何らのハンディも持っていないという訳ではありません。 今日先発した岩田投手は、実は糖尿病(1型)という過酷なハンディを背負いながらプロの道に進んだ選手です。 17歳の高校生の時に発症したが、懸命な努力を積み重ねて、プロ野球選手になるという「夢」を勝ち取りました。 

岩田投手は毎日インスリン注射を打ちながらの野球人生ですが、しっかりと野球に取り組んでいる自分の姿を見てもらうことによって、同じ病気で闘病生活している子供たちを少しでも励ましていきたいとIWATA PROJECT 21を今回立ち上げました。 腕に巻いたラバーバンドが、その勇気のしるしです。 夢をあきらめないというメッセージをマウンドからおくり続けた今日の試合は、昨年肘の手術のあと一勝もできなかっただけに、本当にうれしい一勝でした。 完全復活を告げる勝利でもありました。

わたしは長島選手時代からの巨人ファンですから、今日の岩田投手の勝利は巨人ファンにとっては最悪のシナリオでした。 が、糖尿病の子供たちにとっては漫画冊子「岩田稔物語」などの糖尿病関連グッツと共に患者支援活動の励みにもなり、大いに勇気付けられる結果だったと思います ヨ