2009年8月22日土曜日

地域医療を支えるのは・・・

8/22(土)

かなり以前になるが、道新に むかわ・穂別地区の「むかわ町国保穂別診療所」の全医師辞職の危機が克服されたという特集記事が掲載されていました。  

事の発端は、町が町村合併をしたため、病院を診療所にし、住民への医療サービスの低下が起きないようにする手段として、24時間いつでも診療します ( たしかそのように新聞報道もして診療所をスタートさせたと想い出しますが・・・) と、打ち上げました。

ところが、実際診療を始めてみると、ちょっとした発熱や日中からあった症状なのに「夜」になって診療所を訪れる患者があとをたたないということになったはずです。

時間外受診の多さが表面化したが、「だれも実態を知らなかった」そうです。  医師、住民、行政間のコミュニケーション不足があって、結局医師に負担が加わり疲弊し、医師不足へとつながっていき、医者の辞職争動となったのではないでしょうか?  

地域医療を守るためには、医師に任せきりではダメで、住民が主体的に考え、かかわってゆかないといけないんだと、「穂別診療所友の会」の代表原田幸一さんが述懐しています。



『日経メディカル』8月号に、 47年務めた名医が残した“五戒” 医師不足に翻弄される医師と住民(8/24) と題して、47年間も北海道浜中町の地域医療をただ一人で守ってきた M先生の記事が載っています。   自ら自叙伝を書き、テレビでドラマ化もされたので、多くの人々に感動と勇気を与えてくれました。  M先生は、まれにみるスーパードクターでした。  真似のできるわけがありません。

ですから、その後を継いでいる地元浜中町出身の先生が現在何かと苦労されているようです。

その経緯も同月の雑誌に載っています。  少しこじれかかっているような記事でした。  住民の方々の理解と、歩み寄りが必要ではないでしょうか。  

こうした問題は、一地域の事ではなく、全国で起きている医師不足、地域医療の崩壊危機につながってくるわけで、国の政策として十分な議論をし方向づけをしてほしいものです。


ところで、穂別といえば『田んぼデ何とか…』という映画を住民だけでつくっているんじゃなかったか ナ~  (?)