今度の日曜日9日がラスト展示となる 〈夷酋列像〉特別展示 が北海道立函館美術館で開かれている。 今回が3度目となる函館での開催だが、私はフランス・ブザンソン美術考古学博物館に所蔵されている本物を見るのは始めてだったので少しばかり興奮した。
7月29日の真夏の暑い日に福島町史研究会のメンバーと一緒に観覧した。 函館の中央図書館にある2枚( イコトイ、ションコ )とブザンソンのものを見較べてみた。 人物そのものは一寸違わず色合いもほとんど変わらないと思った。 よくもこうまで微細に描けたものだと感心するばかりだった。
1789年に起こったアイヌの「クナシリ・メナシ蜂起」の際、松前藩側に味方して鎮圧が容易にできた功績を讃え、翌1790年アイヌの首長12人の画像を描いたのが松前藩の家老蠣崎波響です。 その作品が夷酋列像なんです。 是非見て欲しいものです。
ところで、この作品の12人の内、実際は5人の首長が松前に来たが、あとの7人については話を聞きながらの作画だったというから、その事もすごいことです ネ