5/29(金)
先月の道新の『風』に、旧沢内村から学ぶこと と題して論説委員室の鳥居和比徒(とりいかずひと)さんのオピニオン記事が載っていました。
1960年、沢内村の当時の深沢晟雄(ふかざわまさお)村長が、国にさきがけて全国で最初に老人医療費の無料化に踏み切り、医療と保健、福祉を一体化して、「生命尊重行政」を掲げた挑戦と言われました。 1973年に国の施策として七十五歳以上の医療費無料化が始まり、「福祉元年」と位置づけられました。
しかし、高齢者の受診率が伸び、老人医療費が増大し、国や自治体の財政を圧迫したため、国の無料化策は長くは続かづ、82年に老人医療費の一部自己負担を求める老人保健法が成立しました。
沢内村は、05年に合併するまで無料化を貫き、81年の村の一人当たり老人医療費は十八万六千円余で、全国平均の二分の一以下だったそうです。 無料化を継続できたのは、「保健師を多く配置し、病気予防に力を入れたためで、 日頃から、医師と保健師、看護師が相談できる体制を築いたからだ」 と言います。
今後の医療界の施策に参考になる話です。 歴史に学ぶことが多くあります ネ