2010年2月21日日曜日

地域医療の意見交換会

2/21(日)
 昨日、道医師会主催で「地域医療に関わる地域別意見交換会」が函館で行われました。 道医師会から宮本副会長ら三名も来られ、道南の四医師会(函館、渡島、桧山、北部桧山)の各役員も出席し、地域医療の現状と課題について話合われました。

 都会にも地方にも、それぞれ特有な医療についての課題はあるが、その中でも医師不足が何と言っても一番の問題でしょう。  「医者の偏在」とも言えます。 偏在する理由もあります・・・。


 田舎(過疎地)に生きる住民が居れば、そこに必ず健康問題が生じるわけで、医療が必要となります。 若い方もいれば、高齢者も暮しているので、慢性疾患ばかりでなく急性期の病気も発生します。 田舎にいて医療を行う医者は、「町医者」とも呼ばれ、診察を希望してくる「ひと」をすべてまず受け入れて、自分の領分の「病気」か否か、そして緊急性有る無しなど判断しながら、通院か入院か今後の療養を決定していかなければなりません。  そこには、診断の難しい場合も数多くありますが、医者の「力量いかん」とばかりにはできません。  

 医学の発展は日進月歩とよく言われますが、田舎で永く「町医者」をしていると、最新の技術の習得に欠ける場合も無いとは言えません。 そこを補うのが「医療連携」であり、その仕事は医師会が積極的にやっていかなければならないことだと思います。 「町医者」」と中核病院、「町医者」同志など連携の輪が繋がって地方の医療を診ていければいいのだろうと思います。

 勤務医の疲弊(ひへい)がクローズアップされ、その打開に向けて今回の4月からの医療費改定でも、多くの金額が導入されます。 元気になった勤務医の人数が増えて、中核病院が活気づいてくれれば、田舎への「連携」にも余裕ができ、医療環境はいい循環をするようになるんだと、今の時点では考えておきます。 だから今回の改訂は良かったんだ、という好結果になるよう祈っています。

 「患者本位の医療」と言われ、医者の努力が必要な事は論をまたないが、患者さんにも病気の知識を知って頂き、受診するタイミングなど、その後の診療に役立つような話を聞いてもらう「講演会」を各地で設けることも良いことだと思うのだ・・・ガ