北大大学院のフィリップ・シートンさん(メディア・コミュニケーションの准教授)が、道新『魚眼図』の中で、「笑いの文化」という投稿をしています。
英国生まれのフィリップさんは、「日本の社会」を研究して、もう長い間日本に滞在しているので、今では日本の芸能界の方が、英国のそれより詳しいかもしれないが、日本のお笑い番組を何回見ても笑う場面が少ないと嘆いています。 海外で生活する人にとって、他国の文化理解が最後になるのはコメディーではないかと述べています。
また、「国際化」の意味も単に「他国の言葉や文化を学んだり、外国人と交流したりすること」と考えている人が多いと思うが、じつは自国の文化に詳しくなる事を忘れてはならないと、きっぱりと主張しています。 複数の文化を理解し尊敬し、自分のアイデンティティー(自己認識)の一部にするのが「国際化」とも述べています。
外国で生活してみると、自分の生まれた国のことが良く見える (より一層理解できる) ようになると言われて、海外留学をしたが、まさにその通りでした。 と同時に、何とこれほど自国の事を知らなかったのかと痛感もしました。 「日本人らしさ」とは、「日本の良さ」とは、と考えさせられました。
今カナダでは、オリンピックの真っ最中で、日本選手団もかなりの人数を送りこんでいます。 「国際化」については、先輩・コーチから若者へ伝えられ・教えられていくべき事柄で、海外へ出かける前に行われてしかるべきです。 「日本人らしくない」写真を現地で撮って記事を載せているのは外国人記者なのでしょう? まさか自国の記者が、自国の選手の「あらさがし」をしようとして写真を撮っているとは思いたくありません。
もし、自国の選手がマナー違反をしていると思ったなら、写真より先に「声がけ」ではないでしょうか!
過日、イタリアで朦朧会談をし、大臣職を棒に振った代議士がいたが、それとて会談に出席しないよう「声がけ」をする隣人がいれば、あそこまで海外のメディアに晒されることもなかったろうに・・・と想ってしまいます。
さて、今日のオリンピック内容は、女子カーリング・男子フィギュアスケート等々目が離せません ネ
(絵手紙は、松前向日葵の会会員 祥子さんです。フクロウでしょうか 可愛いですね)