先月の道新の「いずみ」に、こんな投稿があったと記憶しています。
『まだ見ぬ孫へ』という題名での文章は、札幌に住む52歳の介護福祉士の方からのものでした。
“2月3日の節分の日は、予定ではあなたに会える日です”で、始まって、“あなたのパパは私の次男で、あなたはパパとママの初めての子供です。パパとママは、とても仲良しで、あなたのお話をするとホッペを桜色に染めて、コロコロと笑います。それを見ていると、あなたにとっておばあちゃんになる私はとても幸せな気持ちになります。”と 続く文章のどこに暗さがあるかと疑ってしまいます。
現在の医学検査技術の進歩は目覚ましく、生前診断が可能になっています。 男か女の子かなどは、簡単なもので、遺伝子レベルのものまで診断できるようです。 判ったことで、大変悩み苦しむ場合も生じることだと思います。
今回の場合は、右心房と右心室が単独で動く、重い心臓病があることが妊娠8カ月目でわかったそうです。 普段何気なく使っている「あたり前」という事が、とても特別な事のように感じられました。
“どうぞ、ママと一緒に無事に生まれてきてください。私は、あなたをギュッと抱きしめて「生まれて来てくれて、ありがとう」って、言いたいの”と 結んでいました。
今日はもう、「ありがとう」って言っている頃だろうか? 命の重さを、大切さを考えさせられます ネ