2010年1月7日木曜日

七草粥

1/7(木)  朝、お粥を食べた。 七種類の野菜が入っていたか、たぶん入っていたと思うが不詳である。 


 七草粥の由来は、もうご存じだと思いますから、とにかく疲れた胃に負担をかけず、健康な一年を過ごせるようにと祈るばかりです。


 昨年の暮れ、道新の「朝の食卓」に札幌の内科医の本間行彦先生が “身は心の奴なり” という文章を投稿していました。 本間先生は、内科医ですが、漢方学にも大変精通しておられ、その道では超有名で、漢方に関する「本」も出しておられます。


 ある時、主治医から余命が何か月もないことを告げられた60代の末期がんの男性が、「漢方で免疫力を上げてほしい」と本間先生のところへ訪ねて来たそうです。 先生は、免疫力の主体は精神力であること、がんの場合、漢方はその手助けにすぎないということを話し、「釈迦は・・・人は生まれたら必ず死ぬと言ったが、人の生きる意味を、深く考え直してほしい。・・・毎日、いつ死ぬかとおびえ、追っかけられて生きるために、あなたの人生があるのですか。 残された時間がいかに大切かを考え直さないと、大変な悔いを残しますよ・・・」と、一時間ほど語りかけたそうです。


 件の患者さんは、涙ながらに先生の話を理解し、趣味の花作りから、町内のボランティア活動まで始め、表情もすっかり明るくなって、体重は3キロも増え、さらになんと転移した肺のがんの進行もストップしてしまったということです。


 「身は心の奴なり」とは、「体は心の奴隷」という意味で、江戸時代の貝原益軒が記した『養生訓』に書かれているそうです。 いつの世にも通じる名言とは思いますが、はたしてがん患者の誰でもがそのような心境になって、趣味を活かしボランティア活動などをやって、明るく暮らしていけれるものでしょう カ 


(付記;この題名を『出逢い』と変更して、「オガクリ健康だより」10号に掲載しました  1月20日)