最近、順天堂大学の山城雄一郎教授の研究グループが、乳幼児の原因不明の難病である「川崎病」の原因を解明したと英国科学雑誌『イミュノロジー』に発表しました。
それによりますと、患者の子供さんののどや小腸に毒性の弱いブドウ球菌や、桿菌が通常の10倍から100倍多く存在していることが分かり、 〈1〉ブドウ球菌によって免疫反応が強まり、それが高熱や腫れの原因になり 〈2〉桿菌の仲間は血管内皮細胞にHSP60という特殊なたんぱく質を作らせ、 <3>これが免疫細胞の標的となり、冠動脈で過剰な免疫反応が起きるということを突き止めたそうです。 (『医療・医学ニュース』より)
川崎病も感染症のひとつと考えられるということで、抗菌剤で治療可能ということになります。 実際に山城先生たちは、抗菌剤を投与することによって7人の患者のうち、6名の子供さんを回復させることができたそうです。
たいへんな発見です ネ