7/2(木)
どの新聞にも一面に長期連載しているコラムがあります。 朝日新聞なら『天声人語』、 北海道新聞なら『卓上四季』という風にです。
朝日の朝刊の場合は、匿名の特定の論説委員(天声人語子という)が1904年から、最近のニュースや話題を題材にし、社説とはちがった角度から分析をくわえています。 豊富な知識を駆使して解説している文章が多く、入試問題などによくつかわれていました。
道新の場合もなかなかいい文章に出会います。 6月25日付けの『卓上四季』は、混迷を深めている政局に地方のある知事を担ぎ出そうとした政党の思惑を、川柳を絡めて巧みに分析して見せています。
わが袖をぬらすは義理のもあい(相合い)傘
唐傘を情けまじりに高く売り
雨のやむまで唐傘を値切って居
これら、傘にかかわる三首の川柳を上手に配置して、ある知事が総裁選候補に出馬する“傘”は、ひょとしたら少しは安くなるかもしれないが、支持率低下の大雨は、やむ日がくるのかどうか、と悲観的な結び方をしていました。 引用した川柳がとってもいい、好きなコラムです。
なお、函館新聞の『臥牛山』の場合は、コラムの最後に名前のイニシャルをいれてます。 しかも、取り上げる話題も身近なものが多いようにおもわれて、より親近感を感じます ネ
(写真は、神奈川新聞に載った絵本・絵画コンテストの最優秀作品です)