
4/17(金)
昨日の「いずみ」欄は、複雑な思いで読みました。 余市町の丹羽アヤ子さん(64才)の投稿でした。
アヤ子さんが中学3年の時に、天皇皇后両陛下の御成婚が行われ、テレビでも中継されました。 アヤ子さんは、お父さんと一緒に、近所の歯科医院がその日のために新しく買ったテレビを、歯科医院の台所の窓から観せてもらったそうです。 祝賀パレードを白黒テレビで見た興奮より、父と一緒に木製のミカン箱に乗って見たという貧乏だった惨めさで悲しかったことが妙に心に残っていた、という回想です。
しかも、翌年アヤ子さんのお父さんは海難事故で亡くなったため、働けるようになったら父にゆっくりテレビを買って見せてやりたいと、その時思ったアヤ子さんの願いもかなわぬことになってしまい、両陛下の御成婚の映像も、アヤ子さんのお父さんの映像も共に白黒のままで、生涯記憶にとどまることになってしまった。 「白黒映像のままの記憶で過ごすことが、悲しく残念なことです」と語っています。
小学低学年のわたしも友人3人と近所の雑貨店の居間にあるテレビを無音で、ということは、窓の外から居間をのぞき見して、御成婚のパレードを観ていたということです(4/10 祝 金婚式 のブログ )。
団塊の世代(アラウンド還暦 ; アラ還)は、学校の教室もすし詰めの定員50人だし、シラミ退治のDDT散布を受けたり、脱脂粉乳の給食だったり・・・と、今となっては、つらくもあり楽しくもあった想い出ばかりです ネ
(写真は オガクリの玄関のディスプレイで、ボランティアの患者さんの作品です)