
この漢字を何と読みますか? 「弥栄」
天皇・皇后両陛下の結婚五十年の祝賀行事で、宮殿「松の間」で首相が祝辞を述べた時、 「両陛下のますますのご健勝と皇室の いやさかえ を心から祈念し、国民を代表してお祝いの言葉とさせていただきます」 と言われたそうです。
「ナンバン蛯」を、わたし達は ナンバンエビ と読むことに慣れていますが、実は道内だけのようです。 エビは、「蝦」・「海老」という漢字が普通で、「蛯」の字は北海道だけのローカルだと、文化庁の『新常用漢字』の説明会で、早稲田大学の笹原宏之教授が発表したそうです。 道外では、地名や姓で使うことはあるが、生き物や食べ物で、エビを「蛯」と表す文化はないそうです。 言葉には個性があってもいいといわれる時もあるが、放送や新聞などの公のときは常用漢字の適用となります。
先の漢字の読みは、「弥栄 いやさか」といいます。 ますます栄えるという意味ですから、祝辞で間違えることなど、あってはならないことです。 ましてや天皇陛下の御前ですから・・・。
言葉の使い方、言い回しなど、文章を書いてみると、あらためてその難しさを思い知らされます ネ
4/13(月)
上の「日記」記事への投稿がありましたので、紹介します。 弥栄は「いやさかえ」と読んでも間違いではなく、マスコミ記者の不勉強の方が問題で、しかも誤報の謝罪もしていないという内容のものです。 わたしはと言えば、YAHOO辞典(大辞泉、大辞林)で、「いやさか」で検索したら 弥栄 となり、「いやさかえ」での検索は該当なしだったので、4/11付けの新聞報道が正しいと判断して記事を書きました。 今回この問題でいくつかのブログを読むことができましたが、「今回のことは、日本人の国語力向上に貢献しているのかもしれない・・・」と発信している人もおりました。