
4/12(日)
今週になって、花粉症の症状に悩まされて来院する患者さんが目立ちます。 道南には杉の木が多いためか、スギ花粉症です。
皮膚が乾燥した時の かゆみ は、とてもつらい症状です。 順天堂大学の高森建二先生の文献を紹介します。 乾燥した皮膚とかゆみの発生メカニズムを見てみましょう。 乾燥すると、いわゆる皮膚のひびわれがおきて、C繊維も表皮の中まで伸びていますね。 かゆみは、伸びたC繊維が外部刺激を直接受けて起こる場合と、C繊維から放出された物質が肥満細胞を介してヒスタミンを放出し、それがC繊維を刺激するという回路を形成して起こる場合があります。
よって治療は、十分な保湿・抗ヒスタミン剤・掻かない の三点に尽きます。 薬は病院に相談し、あとは日常生活での注意が必要です。
1、室内の湿度を60%程度に維持する
2、下着・衣類は木綿・絹などにする
3、入浴では、熱いお湯につからず、長湯をしない。 石鹸でゴシゴシ洗わない。 入浴後は5~10 分以内に保湿剤を塗る
4、ヒスタミンを含有する食物(ホウレンソウ、タケノコ、ゴボウ、里芋など)、ヒスタミンの分泌を誘発 する食物(トマト、イチゴ、チョコレートなど)を控える
5、辛い食物の食べすぎ
6、お酒の飲み過ぎ
さいごに、「薬剤性のかゆみ」もあるので、病院でよく相談してください ネ
(文献: デルマ倶楽部Vol、8 No,1;かゆみの話題 高森建二)