2010年3月25日木曜日

がんフォーラムin福島

3/25(木)

 今日は、「女性の命を守る乳がん検診」と題して、二度目の『がんフォーラムin福島』が行われました。

 乳がんの体験者発言として、七飯町にお住まいの堂林真弓さんが自らの過酷な闘病生活の一端を話して下さいました。 10年間の闘病生活を淡々と語るため、かえって胸を打つものがありました。

 しこりを自分で見つけたものの、専門外の診療科に相談したため二度も発見のチャンスを逃してしまい、専門の「外科」で診察してもらった時には少し大きくなっていて、手術をすると一個のリンパ節に転移が見られた。  

 術後、内服の抗がん剤を飲む期間があったものの、その後の経過は順調に進み、すっかり「がん」イコール「死の恐怖」から免れたかに思われた時期もあったそうです。


 ところが、発病直前に出産した次女が6歳になる頃、頸の下あたりにしこりを触れるようになったそうです。 鎖骨下(さこつか)リンパ節への転移が見つかったのです。 

 さあ、それからが厳しい「がんの闘病生活」の始まりでした。 注射の抗がん剤の副作用(吐き気、脱毛など)に悩まされ、自分が「乳がん」だと周囲に知らせていなかったため、周りの知人たちにも気をつかい、二重三重の苦しみに喘ぐことになってしまったそうです。 しかも、その治療費が高額なんです。

 夫の転勤で札幌に移った頃、家のあちこちに「脱毛」の毛が落ちているため、こどもたちが不審がり、その後始末やら家事仕事のきつさから「エプロンサービス」という家事をサポートしてくれる患者会の応援を受けることができた頃から日常生活がとても楽になり、身体的・精神的にも安定できたと言います。 

 もちろん夫の支えや家族の協力があったからこそ苦しい闘病生活を戦ってこれたが、10年経って振り返って思うことは、「検診」「患者会」の大切さだと言いきっていました。

 「検診」は、不安もあり出かけることが億劫ですが「早期発見」のためには、まず一歩足を前に踏み出す勇気が必要です。  まず「検診」を受けることなんです。 

 新年度も特定健診・がん検診が始まります。 みなさん、さっそく申しこんで下さい ネ