福島「なご美会」熊谷正春 |
初日の相撲内容からすると、誰もがこのまま勝ち進み、名横綱双葉山の連勝記録を楽々と抜いてしまうだろうと思っていた。
ところが、二日目の取り組みの力相撲の結果、63連勝でストップしてしまった。 双葉山の69連勝にはとどかなかった。
双葉山関は1936年春場所の7日目から白星を重ね、1939年の春場所3日目まで連勝街道まっしぐらだった。 当時は、年4場所だったりしたので、3年間負け知らずということです。 その間の精神状態を考えると、尋常ではなかったろうと思われます。 本当に、真の大横綱と言えるでしょう。
ただ、現在の年6場所も、また大変だろうと考えられます。 体調管理を上手くしないと、ケガなどしていると十分治らないまま、翌場所を迎えなければならなくなり、かえって連勝が困難だと言うことにもなります。
53連勝をあっさり抜かれた時の国民栄誉賞授与者の千代の富士は、白鳳の記録更新を素直に祝福していました。 千代の富士は、約半年間連勝を続けていたことになるわけだが、彼だからこそ白鳳の気持ちをよく分かるのではないだろうか。
わたしの子供の頃は、世の中で強いもの有名な物と言えば、「巨人・大鵬・卵焼き」とよく言われたものですが、その名横綱大鵬ですら45連勝でしたから・・・。
横綱白鳳は、モンゴル出身ですが、彼の相撲道に寄せる「こころ」はもうすっかり日本人です ネ