2010年4月14日水曜日

脳梗塞と水分

4/14(水)
 夜間頻尿を主訴として、外来を訪れる患者さんがいますが、1日2L以上の水分を摂取している人が少なくありません。 よくよく話を聞くと、「脳梗塞心筋梗塞予防に水分をいっぱい取るように」と医師にアドバイスされたからだという人がいます。 所謂血液ドロドロの解消です。

 はたしてそう言えるのでしょうか?

 ある報告によると、健常者21人に毎日2L以上の水を1週間摂取してもらい、早朝血液粘稠度と排尿回数を検討した結果、排尿回数は増えたが、血液粘稠度は変わらなかったということです。(出典:J Urology 2007;14:470-2.)

 寝たきりの患者さんならいざ知らず、日常生活の自立している人は、喉の渇きが癒される程度に水分補給をしていればいいということです。

 かえって、夜間2回以上排尿に起きる人の方が早死にだという文献報告があって、危険だと言う訳です。  夜は怖いです ネ~