福島町の来迎観世音菩薩 |
函館からご夫婦でこられた来場者もいたそうです。 三点のうち、何を目当てに来られたのか判りませんが、会場には文化財調査員のY.M さんがいて詳しく説明してくれていましたから、おそらく展示されていた文化財については十分理解を深めて、満足して帰られたものと思っています。
わたしも、町内の吉野教会の所有となる町有形文化財の「円空仏」を拝観するのは、13年ぶりとなります。 当時(平成9年)、松前町在住の郷土史家で松前町史編纂の編集長でもあった永田富智さんを編集長とした「福島町史」の編纂事業は一段落し、自分の生まれ育った町の歴史に町民の多くの方々が興味を持ちました。 そして、町内の歴史愛好家の人達が歴史への関心を継続して持って欲しいと『福島町史研究会』が結成されてから2年が過ぎていました。
吉野教会の円空仏の各名称 |
当時のわたしは、初めて見る「円空仏」に対して、観音様という仏像としての、貴重な文化財としての接し方、見かたしか出来ませんでした。 50cm弱の大きさの像の頭部は首がなく、胴体にのめり込んでいるようにも見えますが、道内には40数体しかなく、江戸時代の初期の頃(1666年)の作像で、その40数体の中でも保存状態が良く、像としてバランスがよく完成されたものだと説明されればされる程、ただただ有難いと思って見物していました。
その良さを感じるようになるには、もっと年数が必要でした。 今回の一般公開を契機に、「円空仏」についての情報を、その良さを多くの方々に知ってもらえたらと思います ヨ