2011年2月9日水曜日

ピロリ菌と胃がん(9) ABC検診

「向日葵の会」田辺 圭
「ABC検診」を胃がん検診に取り入れている自治体があります。 
東京都の目黒区、足立区、葛飾区や群馬県の高崎市です。
A,B,C群の他に、、Hp(-)・PG(+)のD群をもうけて4群に分類してみると、、A群0.0%、B群0.1%、C群0,2%そしてD群1,25%という胃がん発生率になったそうです。  A群は胃がんの発生が一例もない低危険群となり、しかも約半数(40~50%)に上る人がこの群に入る計算です。 5年に一回血液検査を受けていれば大丈夫ということです。

従って、検診後のフォローアップには、B群は3年後、C群は2年後、D群は毎年内視鏡検査を受けていけばよいという考えです。


全国に先駆けて「ABC検診」を導入して検診を行っている高崎市の胃がん発見率は0.26%に上昇し、しかも費用の面でも効率が良くなりました。 一例の胃がん患者の発見の費用は、胃X線法(437万円)より「ABC検診」(187万円)の方が大幅に低かったそうです。

今後、他の自治体でも「ABC検診」を採用するところが増えてくることでしょう。 当町もそうした決定をしてくれれば、内視鏡検査とX線検査法をミックスした方式をも考えて、効率的な検診が出来るようになると思います ネ~

2011年2月8日火曜日

医師会定時総会

松前「向日葵の会」田口祥子
去る5日(土曜日)は、渡島医師会の「定時総会」が函館市内のホテルで行われた日です。 例年ですと3月の月末の土曜日に行われるのですが、今年は「公益法人制度改革」の関係から日程が大きく早まったということです。

と言いますのも、「社団法人 渡島医師会」は現在、制度移行途中で、特例法人ということになって活動しているのです。 それを、H25年11月30日までに、「公益社団法人」か「一般社団法人」のいずれかに決めなければ、会は解散、財産(剰余金)は没収となるのです。 

「公益」「一般」か、どちらが良いかと言えば、その法人の事業活動の内容によると思います。 不特定多数を対象に、広く活動を行っていれば、「公益」が有利でしょう。 函館市医師会は医師会立病院と血液検査センターを運営しているためか、「公益」」を選択しました。 全国に先駆けて決定しました。 所得税の優遇や外部からの寄付についても寄付者が所得控除されるなど利点が多いのです。 

しかし、運営に関して「18項目」にのぼる厳しい注文があり、初回の決定の際ばかりだけでなく、毎年監督官庁の行う監査の際にも、チェックされます。 もし違反するような事項があれば、会は解散させられてしまいます。 「一般」は、そういった厳しいチェック項目もなく、従来どうりの運営ができます。


渡島医師会「一般社団法人」を選択するため、新しい定款を作り、関係庁へ申請しなければ、4月からの新年度に間に合わなくなり、会計年度が揃わなくなってしまうため、今月の5日に総会を開き、会員の承諾を得たと言う訳です。

会計項目も大きく変わって、予算書も随分と見やすくなりました。 厳しい縛りがなく、各事業もよりやりやすくなってくると思われます。 会のためには良いことだと思います ヨ

2011年2月5日土曜日

血清ペプシノーゲン法と胃がん

「なご美会」熊谷正春
きょうは、ペプシン、ペプシノーゲンの補足です。


食べたものの蛋白を分解する酵素(ペプシン)は胃粘膜の細胞から分泌されるが、その前駆体として血中に存在するペプシノーゲンが胃酸の働きによって変化したものです。 ペプシノーゲンにはⅠとⅡがあり、ペプシノーゲンⅠ(PGⅠ)は主として胃底腺の主細胞から分泌され、ペプシノーゲンⅡ(PGⅡ)は胃底腺の他に噴門腺、幽門腺、十二指腸腺に存在します。 胃粘膜の萎縮が進むと、胃底腺領域が縮小していくためPGⅠの量やPGⅠとPGⅡの比率が減少していきます。 


したがって、血液中のペプシノーゲンのⅡに対するⅠの割合を調べると、胃粘膜の萎縮の広がりとその程度・胃液の分泌機能j、胃粘膜の炎症の有無が分かります。 胃がんは、そうした萎縮した粘膜(萎縮性胃炎)に高率に発生することが分かっていますから、血中ペプシノーゲンⅠとⅡを測定することによって胃がん危険度が分かるので、胃がんのスクリーニング検査として有用です。


PGⅠ値≦70ngかつPGⅠ/Ⅱ比≦3が基準値とされています。 30以下かつ2以下を強陽性、70以下かつ3以下を陽性、40以下または2.5以下を疑陽性と決めました。


胃がんの随伴率は、強陽性は2%陽性は1%疑陽性では0.1%陰性は0.01%となるそうです。 

この『血清ペプシノーゲン法』は、たった一滴の血液からがんの危険度が判るため、「血液による胃がん検診」と呼ばれています。 本当に便利になったものです ネ



2011年2月4日金曜日

ピロリ菌と胃がん(8)

松前「向日葵の会」伊藤昌子
今回は検診法について書くことになっていました。 

ピロリ菌(HP)抗体価とペプシノーゲン(PG)法の血液検査を組み合わせることで、胃の“健康度”、言い換えれば、胃がん危険度診断をすることが可能だと考えられています。 
A群; HP抗体 (-)、 ペプシノーゲン(PG)法 (-)
B群; HP抗体 (+)、 PG法 (-)
C群; HP抗体 (+)、 PG法 (+)

A群は、ピロリ菌の未感染の人、 B群は、ピロリ菌感染に伴う炎症はあるが萎縮の程度は軽い人、
C群はピロリ菌感染に伴う萎縮の進行した人と判断できます。

川崎医科大学の井上和彦先生が、「血液検査で胃の“健康度”(胃がん危険度)がわかります」と言う内容を『Gastro-Health Now』12号で述べています。 それによりますと、1995年4月から2009年3月までの14年間に、「ABC検診」を受けた人に同時に胃内視鏡検査を行って胃がんの発見頻度を検討した結果では、C群で1.87%と最も高く、次いでB群の0.21%だった。 A群の中から発見された胃がんは一例もなかったそうです。 C群は胃がんの高危険群というわけです。

ここまで分かってきたのだから、上手に{ABC検診」を活用して胃がん検診を行うべきでしょう ネ 

2011年2月3日木曜日

重ね正月

玄関の手作りの「しめ縄」
今日は2日(大安)ですから、今年に入ってすでに一か月が過ぎたわけです。 昨夜は、あちこちの家で赤飯を炊いたようだ? 厄年の人は、お正月の「しめ飾り(しめ縄)」を、2月1日まで家の玄関に飾っている場合が多いようだ。

「しめ飾り」とは、昨年までの不浄を祓い、家を清めるためのもので、うらじろ(長寿)・葉つきのだいだい(繁栄)・ゆずり葉(家系が絶えない)などの縁起物をあしらってつくられたもので、神社などでみかけるものと同じ意味を持っています。 

その「しめ縄」を、お正月の月である「一月いっぱい」飾っている云われは何故なのか、調べてみましょう。 


おそらく「重ね正月」ということと関連があるのではないだろうか? 「重ね正月」というのは、2月1日は、正月後最初の朔日であることから、2度目の正月と考えて、厄年にあたる人に仮にひとつ歳をとらせ、早く厄年をやり過ごそうという風習のことです。 それに従えば、正月の月の「一月」に災いが無いように玄関に「しめ縄」を飾っていて、2月1日に「しめ縄」をおろす意味も納得できる。


しかし、その考え方は、一月元旦に「ひとつ歳をとる」という年齢の数え方(数え年)の場合は当てはまるだろうが、今主流となっている(満年齢)の歳の数え方であれば、合わない考え方となります。 たった一か月のうちに、2歳も年齢をとるなんて無茶な理屈と言わなければならないでしょう。 

ただ、「風習」にも理に叶ったものもあるわけで、現代に合致するものは残し・取り入れて生活していけばいいのでしょう。 無理のないものならば・・・。


さて、昨日はもうひとつ喜びのニュースがありました。 「オガクリ」の職員の一人に、待望の男の子が産まれました。 なんと体重が3600グラム以上もあり、母子ともに元気ということで、何よりも嬉しい知らせでした。 おめでとう! こんにちは赤ちゃん です ネ